以前の記事の続きです。
条件整理問題のカギは問題文に書かれていない隠れた条件をいかに見つけるかだという話を前回しましたが、逆のパターンとして問題文にほぼすべての条件が書かれておりこれをいかにうまく整理できるかがカギとなるものもあります。
たとえば次の問題。
中学生の男女と小学生の男女がいます。中学生の人数は全体の人数の⅕で、男子の人数は全体の人数の⅓です。また、小学生の女子の人数は25人です。このとき、中学生の男子の人数は何人ですか。(東大寺学園2021)
問題文にある情報を表にして整理する
表にする際、分母の最小公倍数を使って全体を⑮とおく。
これに合わせて小学生の合計と女子の合計も入れる。
さらに中学生女子と小学生男子も合計から逆算して入れる。
最後に残った中学生男子もつじつまが合うよう合計から逆算して入れる。
整理できたところで考えてみる
ここで中学生男子(25-⑦)は整数なので、①は3以下の数。
また中学生女子(⑩-25)も整数なので、①は3以上の数。
これをみたす①は3だけ。よって中学生男子の人数は 25-⑦= 4人