どちらも大事、ということに異論はないでしょう。

ただ、あえて重視するならどちらか、を考えてみたいです。

 

家庭教師の多くは、後者を強調します。

6年後半では偏差値は無視していい、合不合中に行くわけではない、受験校に出ない問題をやっても仕方ない、などなど。

実力のある家庭教師がいれば、その声に従うのもありでしょう。

そこが彼らのアピールポイントですし、持ち偏差値より上の学校にチャレンジするためには必要な選択です。

 

ただ、わが家のように、今のところではありますが、持ち偏差値より下の学校を受けるのであれば、後者をそこまで重視しなくてもよいのではないかと感じています。

実際問題として、家庭教師も個別も付けていない家庭には、後者の判断は難しいのです。

併願校もありますし、出題傾向が変わるということもあります。

 

自分の経験でも、大学受験は塾なしだったので、過去問しか特化した勉強はしませんでしたが、私立文系は過去問以外の志望校対策は不要でした。圧倒できるんですね。

その後の資格試験も、過去問中心にグルグル回していく勉強法も流行っていましたが、テキストベースでメリハリを付けながら網羅しつつ、過去問を組み込む勉強法の人たちの方が合格していました。

 

勉強には「有効な無駄」が必要である、ということを実感しています。

 

コピー機のないわが家では、算数の問題をノートで解く際に、常に作図をしています。

問題をコピーしてしまえば不要な作業です。しかも、大変です。

でも、4年からやり続けてきました。

学問に王道なし。

 

そういうわけで、後者については塾の志望校別講座と過去問のみで、それ以外は地道に底上げしています。

「合不合のための勉強は不要です」と主張する家庭教師もいますが、通常のカリキュラムの勉強が合不合のための勉強になっているのです。

予習シリーズと演習問題6年下巻も、全部こなしていくことは大変です。水曜日は忙しいです。

さらに、週テ過去問もやっています。金曜日も忙しいです。

これらをきっちりおさえれば、Y65までは大丈夫です。

 

冬期講習・正月特訓のお知らせも来ましたが、学校別対策コースも通常校舎での受講となるようです。

これも底上げの思想ですね。

 

サピックスにも似た思想を感じます。

ただ、こちらはレベルが高く、カリキュラムをやりつくせば、開成・桜蔭行けますよ、という感じですが。

 

第4回までの合不合の偏差値は60代後半で推移しています。男子の順位では50番台から200番台の間。

算数の難問に挑戦できるレベルに達しつつあることが大きいです。

具体的には、夏に、精選四谷の算数をやりきったことと、志望校別講座で式を含めた記述対策をしてきたことが良かったようです。

 

合不合もあと2回。

全範囲をさらう機会として、活用していきましょう。