今から10数年前のはなし
私は自分がやりたい仕事を見つけ
どんどんのめり込んでいった。
中学生の頃から
ずーっと一緒の
友達は
私が変わってしまったと悲しんだ。
そんな私のことは放っておいた方がいいと言われた。
私もショックだったけど
私が仕事でがんばっていれば
いつか、絶対、わかってくれる時がくると
自分に言い聞かせて
彼女たちのことを忘れる為に
仕事に没頭した。
そんなある日
その友達の一人が
入院していると聞いた
白血病
信じられなかった。
ともあれ、お見舞いに行った。
そこには無菌室に入っている
何をするにも一緒だった
その友達が
元気そうに
私を迎えてくれた。
本当に病気なの?
でも、その事実は
彼女の笑顔以外のことが
あまりにもリアルに物語っていた。
私は、
「また来るね」といって
病院を去ったのに
私は、
もう2度と病院に行かなかった。
忙しいから・・・と、
自分に言い訳した。
そして、また
仕事にかまけた。
私は
逃げた。
彼女が病気になって
それでも
明るく笑っている姿をみて
その先のことを考えて
私は受け止められず
私は
逃げたのだ。
しばらくの時が流れて
もう一人の友達から
彼女と彼女のお母さんの骨髄が一致し
移植手術で助かることを聞いた。
その後も
合併症もなく
彼女が元気に暮らしていることを
聞いていた。
それから10年以上経った
今日、
そのもう一人の友達から
彼女が結婚したと写メが届いた。
そこには、あの頃と少しも変わらない
輝かしい笑顔で
健やかな
彼女が移っていた。
私は
救われた思いがした。
そして今日、
初めてあの時の自分が
逃げたんだと
認識できた。
いつか
ごめんって
言えるかな

