Nelumbo nucifera
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如月~episode4

ん・・・??

コーヒーの美味しそうな匂いに目を開けて

時計を見ると・・・7時か

今日は休みだしもう一眠り・・・ん???

何で美味しそうな匂いがするんだ・・・

キッチンを見やると

「起こしてしまいましたでしょうか?朝は洋食でよろしいですか?」

にっこりと・・・如月が居た。。。

「あぁ・・・と言うかどこで寝たんだ?俺いつの間にか寝てしまって・・・」

この家にはベッドが一つあるだけで他にソファーも布団もない

「お気になさらずに^^コーヒーどうぞ」

テーブルにはコーヒーにクロワッサン・スクランブルエッグとサラダ

食材もクロワッサンも買い置きした覚えはない・・・

「ああ・・いただきます」

とりあえず食べよう・・・ふと見ると如月も食べている

オバケではないようだ・・・いやオバケに会った事がないから

オバケも飯は食うのだろうか??

それよりも何よりも・・・昨夜はワンピース姿だった如月が

いつの間にかカジュアルなデニムスタイルに着替えている

着替えはどこにあったんだ??部屋にカバンらしき物すらないのに・・・


飯を済ませ、とりあえず約束したしな・・遊園地に行こう

                              

如月~episode3

如月・・・!

この女はどうやって入った?俺カギかけ忘れたか?

余りの驚きに

「あ・・・帰りに飯っていうか焼き鳥食ってきちゃったよ。わりぃ」

と謝っていた。。。

「お食事冷蔵庫に入れておきますね。朝召し上がってくださいね」

何だこの会話・・・カップルか?夫婦か?

っていうかこの女誰だ・・・美人には違いないが

頭の中で色んなことを考える

「お風呂湧いてますからどうぞ」

作った食事を手際よく冷蔵庫にしまえるように小分けしながら如月が言う

「うん。。。」

とりあえず風呂に入って考えるか~など思いながら

晴也はスーツを脱いで風呂に向かった


さて・・・どぉしたものか・・・

風呂からあがったら冷えたグラスとビールが出てきた。。。

何故か美女に酌をされながらお気に入りのタバコを巻いて一服

「君は?」

至極当然に名前から聞いてみよう・・・うんそうしよう

「如月です。お手紙いたしましたでしょう?」

「手紙?あぁ今朝置いてあったカードのことか?どうやって置いたんだ?」

謎のバラのカードの事に思い当たって聞いてみる

「秘密です^^晴也さま。明日のお休みはどちらに参ります?」

にっこりとほほ笑んだ美女はたずねてきた

「明日か・・・ん?如月さん・・・今夜はどこに・・・その・・・ここ?」

明日の話でふと今夜はこの美女はどこに泊まるのだろうと

「わたくしゎ晴也さまがお休みになってから寝ます^^」

・・・これはどうしたらいいんだ。。。

「そ・・・そうか・・うん明日は遊園地にでも行くか?」

動揺していることを悟られぬよう、若い女性が好きそうな遊園地にさそってみた

「遊園地でございますか?わたくし行った事ございません^^楽しみです」

誰かもわからない美女と遊園地に行く約束をして

ビールを飲んで

・・・・そのまま意識は夢の中へ・・・

如月~episode2

晴也は同僚と仕事帰りに一杯飲もうとなって行きつけの店でビールと焼き鳥をつまんでいた

カウンターの中には手ぬぐいを首から下げたマスターがいる

マスター・・・焼き鳥屋・・・

古びた赤ちょうちんの焼き鳥とタバコの煙で充満した店内は

仕事帰りのサラリーマンで狭い店内は満席になっている

どこからどう見ても「おやっさん」なマスターの焼き鳥は旨い

が、何か注文するときはマスターの忙しさ具合を覗わなければならない

忙しい時に頼もうものなら・・・マスターに追い出されてしまう

ふと見やるとマスターがタバコに火をつけている

マスタービール一本もらっていいすか?

マスターはチラリとこっちを見ると顎で冷蔵庫を指す

「すんません」

晴也はそう言うと冷蔵庫からビールを持って席に戻る

他のテーブルからもビールの注文が入り同じように客が自ら取って戻る

マスターがタバコを消すのを見計らって

マスター鳥皮3本お願いできますかー?

焼き鳥の注文が入る

間を少し置いて、ほかの客も順番に注文を入れる

客同士が目配せをして、同時に注文しないようにしながら・・・

これがこの店のスタイル

上司のグチをひとしきり言い合った頃

ふと晴也は今朝のコトを思い出した

なぁ如月ってウチの会社にいたっけか?

同僚に聞くと

きさらぎ?聞いたことないな。男か?女か?

同僚は不思議そうに聞き返す

いやわからない。聞いたことないならいいんだ

わからないってなんだよ?いいならいいけど・・・それより受付の新人の子!かわいいよなー

今度は社内の誰々がかわいいなど、普段通りの何気ない話に戻っていった


じゃぁ明日また会社でなー!

そう言って同僚と駅で別れ家に向かう

途中タバコとコーヒーをコンビニで買い

どっかの部屋で遅い晩御飯か?いい匂いがするなぁ~

などと思いながらマンションのドアの前に立つ

???

ドアの隙間から灯りが漏れている?

あーあ・・・俺ぼーっとして朝電気つけたままか。。。

そう思ってカギを開け、部屋に入る

ただいま~にゃんイイコにしてたかぁ?

・・・・・にゃん?

いつもならドアを開けると駆け寄ってくるはずの愛猫が来ない・・・

にゃん?にゃん?どこだ?

具合でも悪いのかとあわてて部屋に入る。

とは言ってもワンルームだから部屋は玄関から見えるのだが

死角になっていたキッチンに

遅い晩御飯のいい匂いの元が・・・あった?居た?

見慣れたキッチンに・・・見慣れない女が居た

足元にはにゃんがジャレついている・・・・


どちらさんで??

驚いているのを悟られないよう尋ねると

晴也様、おかえりなさい。如月です。お忘れですか?

そう女は微笑んだ