「超重大機構」と書いてある扉。

そこが、ユイのIDカード・指紋・網膜認証によって開いた。

そこにあったものは・・・・・・。

なにもなかった。

ただ空間があっただけだ。

「なにも・・・・・・誰もいないじゃないですか。」

ユウキはユイに、もっともな質問をした。

するとユイは・・・・・・。

「そうだね。そうかもしれない。」

すると、ユイは暗くて見えない天井へ視線を上げた。

「そうですよね?ハジメ。」

「?」

ユウキとマキは疑問しか持てず顔を見合わせる。

その時・・・・・・。

「ああ、そうだね。ユイ。」

どこからともなく声が聴こえた。

「な、なんだ?」

マキはさすがに動揺した。

するとその声が・・・・・・。

「やあ、ユウキ、マキ。私はハジメという。驚かせてすまない。」

ハジメと名乗ったその声はとても柔らかく、落ち着いていた。



「私は、ハジメ。日本で初めて生まれた超能力者だ。」



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