9月19日に "棺" をアップしたばかりの 2日後に、BSプレミアムで 漫画家の西原理恵子さんが アフリカのコンゴで "棺" を特注して、自身も製作の一部に携わるという旅をしていた。 
多分、何年か前の再放送だと思うが、私は初めて観た。

以前「世界の風習」とか何とかの番組で、コンゴのこの特定の土地ではお葬式には盛大なお祭り騒ぎをして送り出す風習を紹介していた。
ここでは 棺を故人を象徴する、さまざまな形と色の棺をオーダーする。
例えば、蟹漁で財を成した人の棺は、蟹道楽のシンボルのような蟹の形。
脚もちゃんとある。
生前「飛行機で旅してみたい」と言い続けたおばあちゃんの棺は、飛行機の形。 
塗装もめっちゃカラフルで楽しい棺。

西原さんは 自身の漫画に屡々登場する "鷄のピーちゃん" をリクエストし、自身も豆絞りの手拭いを首から下げて 一部を手掛けて喜んでいた。
形が出来てきたら、中に寝てみて「今はまだイヤだな」と言っていた。
自身が色付けして、全体をマリンブルーに波模様で飾り、背中に 2人の子供さんを象徴する 2羽のピーちゃんを乗せて、「海に流して貰う」と言っていた。

西原さんの漫画には いつでも、彼女独特の死生感の片鱗が散りばめられている。
戦場カメラマンだった人と意気投合して結婚しちゃう人だもの - 私は大ファンだから、いい意味で言ってる。
その上、その人と一緒にタイの寺院で、彼女も頭を丸めて修行僧になった。

存命中に墓地やお墓を購入したり、戒名をつけて頂く話は聞くけれど、棺を作らせた話はあんまし聞かない。
私は「西原さんならアリ」という気がする。