昔の洋服は生地がとても丈夫で色々長持ちしている。
そんな私のいちばんの自慢が50年以上前のコート。
母が社会人になったとき今はもう亡くなってしまった祖母がお祝いに
買ってくれた品。
当時はとても高価なものだったそうで
カラフルなツイードはもう見かけない綺麗な配色で今もしっかりしている。
いったいいつの記憶か分からないけれど
夜真っ暗な道で母の背中におぶさって病院に連れて行かれた日。とても寒くって
このコートに触れたちょっと冷たかった頬の肌ざわりや生地の香りが今もしっかり記憶に残っている。
母に大切にしまわれていたこのコート。
高校生になって借りるようになった。
当時ニューロマンティックなんていうイギリスのバンドが流行っていて
ちょっと狭い肩幅がきになったけれどお世話になった。
大学受験の面接官にも「ステキなコート」と褒められた![]()
それからピンダイのぺプラムスーツとかなんかが流行ってずっとご無沙汰していた。
「裏地がぼろぼろになっちゃったわね」
私のせいだった。
母が腕の良いリフォーム店に出して裏地が張りかえられた。
生き返った。
そして私が譲ってもらった。
デザイン、色。今どこに行ってもみんなに褒められる。
そして何より「50年前のコートなの」と言った時のみんなの驚く顔を見るのが楽しいし
ちょっと誇らしい気持ちになる。
これからも大切にしていきたいし・・・
私はこれをあげる子供もいないから
天国に行く時にはこれを入れもらいたいなって思う。
最近、世代のせいかお別れの場面に行くことが多いからこんなこと思っちゃうのかもしれない。