大好きな作家さんの一人に、東野圭吾さんが居られます。

文章については、読み手と書き手の相性が大事だと感じますが、仮に好みの書き口じゃなくても、こういう部分を大事に考えものを書く作家さんは、少なくとも敬遠されにくいだろうな~っ、と感じる、私は東野さんをそういう作家さんの最たるものだと感じます。

まず、物語の主軸がハッキリしており、飾られる部分が大きく逸脱していかない、長くなりすぎない、くどくなりすぎない、という点があります。

次に、仮にジャンルが「ミステリー」ならば、大まかには必然を捉えている。
書かれる内容が、現実、事実に概ね合致している。
事が、とても重要に感じます。

また、すべてのジャンルに言えますが、人物それぞれがユニークな存在でありそれを感じさせる。
これは実に難しい事なのですが、色々な人物の価値観を描き、それがブレない時、読者は物語に深く入り込めるのだと思います。
しかし、だからといって、特別変な人物設定にし、またそれが続くとすぐ飽きられますね。

単に、「真面目だ」と繰り返し書くより、そう感じさせる描写こそが深みを生むのです。

情景の書き方もしかりですね。

以上のような点を「最近の拙い物書き」さんを見ていると思うのですがいかがでしょう。


愛読している作家さんの書を読むたび、とても(プチ)読書家として安心します。

さて、最近の東野さんですが、何処かで述べられていた通り、「王道」ストーリーが多くなってきており、一部「奇抜な」展開を求める読者層に、辛い採点を受けているようです。ですが私は、そのなかに「作家さんらしさ」があれば十分楽しめますし、敢えて奇抜な展開は望みません。王道を書き、当然のようにベストセラーになってしまうこと、これはとんでもないことです。


最後に、いろいろ書きましたが、そんなことはどうであれ、面白ければそれでいい、それが私のスタイルだったりもします。

ちょいと前に、ドラマがあり、これの出来はさておき、オリジナルが気になりまして、

S&Mシリーズ、四季シリーズ、φシリーズ(?)など読んで参りました。


私、個人的にはミステリーというカテゴリーはそれほど好きではない、けれど、

そのカテゴリーに入る書には好きな書もある、

彼の著書群もその一つです。


ご本人も作中述べられておりますが、(また、他の作者も。)

ミステリーであるためのミステリーは、それそのものしか意味が無く、

書として何ら価値を見いだせない、と言うのが私の読書感なのですね。


ですから、必然の中にミステリーが介在しているもの、は大いに好きです。


著者のシリーズもまずそこを押さえて書いておられるし、

付帯事項もくどくど書かないのも私としては好印象に感じます。

なので、「純粋なミステリーファン」には余りお薦めは出来ない小説群とも言えるでしょう。


ミステリの多くは得てして人物が細かく書かれておらず、また、人格、価値観なども

著者目線で書かれることが多いと感じます。

つまり、自問自答がそのまま小説になっていたりするわけですね。

それが非常につまらない、と私などは感じてしまいます。


しかし、森さんの書の、楽しいな、と感じさせるところは、

人物のユニークさ、おかしさ、会話の楽しさ、等がベースとなっていて、

彼らの目線で、ミステリに対してアプローチがされていく、と言う点です。

視点が登場人物であり、また彼らがおのおの独自の価値観、性格を持っているので

読んでいて楽しいのです。


感動したか!?ときかれたら、

 「ウーン、それほどでも・・・」

と答えますし、


ビックリしたか!?ときかれたら

 「や、思った通りでした。」

とお答えする。


ただ、面白かったか?!ときかれたら

「とても面白かったです。」と言えます。

アイアン・メイデン、

ジーノ、

それから、まだまだジューダス・プリースト

あたりが回っておりますよ~。