昨年9月、常州市民の李某は謝某の工場に行き、竪型射出成形機を操作する仕事をした。10月5日、李某はできあがった製品を取りに射出成形機のところへ行ったとき、手を引っ込めるのが間に合わず、機械に手を押しつぶされた。李某はすぐ左手で下半身の傍の緊急ボタンを押したので、右手はかろうじてひき砕かれるのをまぬかれた。この事故で李某の右手には障害がのこった。それも日常生活で習慣的に使用する右手で、司法鑑定センターの鑑定で九級後遺障害と鑑定された。李某は常州新北裁判所に提訴し、謝某に後遺障害賠償金など各種損失9.8万元を賠償するように要求した。
  法廷で、謝某は「生活において常に使用するのは右手が主だが、生産活動においては左手を利き手とする場合もある」と申し立てた。一ヶ月の調停期間の後、双方の自由意志により、謝某が李某に各種損失4.5万元を賠償することで合意に達した(記事中の人名は仮名)。
                                     徐峰 鄧麗麗 馬奔

              『揚子晩報』2011年8月7日(日)掲載記事の翻訳