まだ何も知らなかった
でも
きっと
出会ったからには
意味のあることだったと思ってる
でも
きっと
私が
あの人を狂わせた
−0y11m
25歳、独身、無職
彼との同棲生活が始まった
彼の両親は
私のことをよく思ってなかったと思う
大事な大事な若い息子を
たぶらかされたとでも思ってたんじゃないかな
私が無理矢理ついてきたわけじゃない
何より彼が望んだこと
『 あなたを悲しませることは絶対しないから
そういう子には育ててないから 』
そんな子が彼女に暴力振るうかな?
あなたも聞いてたんでしょ?
『 この子のことは
私が1番よくわかってるから 』
そう思いたいならそう思ってればいい
味方になってほしいだなんて思ってない
もちろん、出会う前の彼のことはわからない
ただ、私は、
両親の知らない彼の姿を
たぶん誰より知っている自信があった
同棲の始まりも
結婚の始まりも
納得のいかないことばっかりだった
でも
どれも
一人ではできないことで
それでも
一人になるよりマシだと思った
父のいない私の家は
一般的に父が必要な場面にはいつも
忙しい仕事に無理矢理都合をつけて
兄が代わりに来てくれた
土日休みで長期連休のある
所謂普通のサラリーマンの家庭
そんな都合に合わせなくちゃいけなかったのは
いつも
そのときも昔も、そんな普通とは
無縁の生活をしてきた私たちのほうだった
『 大変なことあるかもしれないけど
あんが決めたなら俺はそれでいいと思うよ 』
『 結婚したってここはあんの家なんだから
いつだって帰ってきていいんだからね 』
おにーちゃんは
いつだっておにーちゃんだった
今からやり直せるなら
私はどんな道を選ぶんだろう
もしかしたら
また
それでも私は
彼を選んでしまうのかな