映画「燃えよ剣」 | 戦車兵のブログ

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元陸上自衛隊の戦車乗員である戦車兵のブログ
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戦車兵の大先輩である司馬遼太郎原作の「燃えよ剣」。

 

この「燃えよ剣」は十代の頃からよく読んでいた司馬作品の一つでもある。

 

何度も読んだが、ある時には戦車の操縦席で図嚢に忍ばせた文庫版「燃えよ剣」を長い乗車待機の時に読んでいたり、地下鉄の中だったり、入院中だったり最後に読んだのはいつだったかな・・・・。

 

単純に読み物として面白いのが「燃えよ剣」だ。

 

司馬作品には「新選組血風録」とか新選組を題材にした作品はある。

 

 

新選組血風録の方がより新選組の小説としては新選組ファンには良いかも知れない。

 

私は「燃えよ剣」の土方歳三は好きだね。

 

大分前から映画館の予告でやっていたのにコロナで遅れての公開となった。

 

待望の作品とも言える。

 

 

私は体調不良の中、どうしても街中に用事があって出かけたのだが、無理したのがいけなかったか・・・・具合が悪くなった。

 

折り悪く冷たい雨まで降って来た。

 

しかたがない、どこかで休もうと決心した。

 

映画館で雨宿りを兼ねて行く。

 

観る映画はもちろん「燃えよ剣」だ。

 

緊急事態宣言が終了したせいか席はもう一つ空けてではなくなっていた。

 

指定席に座ろうとしたら端の席にいちゃいちゃしたカップルが通路を閉じていたので「緊急事態宣言」の終わりを実感した。

 

 

映画はバラガキと呼ばれた時代の土方から箱館戦争で戦死する土方までを描いている。

 

アイヌの砂金を探す土方は存在しないのだ・・・・(笑)

 

ちゃんと新選組の主だったエピソードは描かれている。

 

大したものだね、映画だと一つのエピソードだけでも充分なくらいなのに。

 

そういう意味でも新選組の映画としては面白かった作品と私は思います。

 

 

西郷どん・・・もとい、近藤勇も良かったよ。

 

鈴木亮平はいい俳優だね。

 

変態仮面なんか凄かったよ・・・凄かった・・・・。

 

根性ある役者魂の人だね。

 

あっ、それと近藤勇のダンスはないよな・・・・・あれなんなの?時代感が異質な・・・しかも妙に上手いし・・・・変なの。

 

 

燃えよ剣』は、司馬遼太郎の歴史小説。

 

『週刊文春』誌上で、1962年(昭和37年)11月から1964年(昭和39年)3月にかけて連載、文藝春秋新社から1964年(昭和39年)3月に刊行された。

 

幕末の武装集団、新選組副長・土方歳三の生涯を描く。

 

司馬の代表作の一つとして広く知られ、テレビドラマ・劇場映画・舞台など様々なメディアに翻案されている。

 

 

新選組の話は書いたら長くなるし、映画の内容そのものも書くのも・・・・。

 

時代劇とかあまり見ない人は判らないけれど幕末ものは面白いね。

 

新選組映画は山ほどあるけれど、有名な俳優さんなら一度は関わっているんじゃないかな?

 

 

 

主役の岡田准一の土方は良かった。

 

もう土方歳三にしか見えなかったね。

 

土方歳三の戦死した箱館戦争。

 

遺体の所在はいろいろ伝説があるが、五稜郭に埋められたとか・・・。

 

 

新選組の好きな人には強くお勧めします。

 

そうでない方も損はしないと思います。

 

ただね・・・・・ちょっとキャストになんでこんな奴出てるの?っていうのは正直あったんだよね。

 

場違いというか空気がそこだけ違うっていうか・・・・・。

 

そこだけは惜しいね・・・・。