東京オリンピック・パラリンピックは終わったが、開催前から波乱に次ぐ波乱で祟りか呪いか判らないが・・・・その余波が今頃航空自衛隊のブルーインパルスに・・・・。
こういうの事前に想定できなかったのだろうか?
そもそもカラースモークが昔禁止になった理由とか・・・・。
きっとオリンピックの祟りなんだろう・・・・。
以下読売新聞社より転載
東京パラリンピックの開幕に合わせて飛行した航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が噴出したとみられるカラースモークの染料が、基地周辺の民間車両に付着する問題が起き、空自が対応に追われている。
人体や環境への害はないとされるが、洗剤では落ちず、塗装費などを補償する必要があるためだ。
被害を受けた車両は300台に上るとみられ、空自で確認を急いでいる。(渡辺星太)
パラ開幕の日
「車に無数の点々が付いていて取れない」――。
パラリンピックが開幕した8月24日以降、空自入間基地(埼玉県狭山市)の近隣住民から、東京・市ヶ谷の防衛省航空幕僚監部に苦情の電話が相次いでいる。
同25~30日に12件、その後は数十件に上り、今も問い合わせは続く。
隊員らは連絡を受けるたびに現地に出向き、同隊が噴出した染料か専用の用紙で鑑別したり、写真を撮影したりしている。
その数は300台になるという。
空自によると、パラリンピックの開会式が行われた8月24日、T4練習機6機でつくる「第1編隊」が国立競技場(東京都新宿区)付近を飛行。
カラースモークを噴出し、大会のシンボルマーク「スリー・アギトス」と同じ赤、青、緑のラインを描き、式典に彩りを添えた。
この間、「第2編隊」の3機は予備機として都心から西に離れた空域で待機するなどしていた。
トラブルは同日午後2時25分頃起きた。
第2編隊の3機が入間基地に着陸する前に、防衛省内で申し合わせていた使用基準高度(約300メートル)を下回る高度でカラースモークを噴射。
霧散しきれなかった3色の染料が、基地周辺の車に付着していったとみられる。
このうちの1機は高度30メートルで噴射していた。
染みの大きさは最大0・5ミリで、多い車では数十か所確認されたという。
カラースモークは、東京五輪・パラリンピック関連費で調達されており、使用は大会関連行事に限定される。
「第1編隊」にトラブルがなければ、予備機のカラースモークは余る。
このため飛行隊は、予備機が入間基地に着陸する前にカラースモークを使い、住民らに楽しんでもらう計画を立てていた。
予備機のパイロットも「スモークを使い切りたかった。
日頃から理解していただいている基地周辺の人たちに喜んでもらいたかった」と説明しているという。
ただ地上の指揮所を含め、使用基準高度は徹底されていなかった。
(読売新聞社)
1964年に行われた東京オリンピックの開会式では、ブルーインパルスによって空に5色の五輪マークがカラースモークによって描かれた。
1998年の長野冬季オリンピックでも開会式で5色のラインを描いていたことは、覚えている方も多いかもしれない。
しかし、ブルーインパルスのカラースモーク使用については、地上へ降りた染料による着色問題があったことから1999年から20年近く使用が停止され、白色のスモークのみが使用されてきた。
そのため、今回の東京オリンピック・パラリンピックで使えるよう、防衛省では平成25年度から30年度までの間に2億3100万円を投じ、『飛行展示におけるカラースモーク再開に向けた調査研究』を行ってきた。
この研究では地上に影響が出ないよう染料の粒子を従来の半分以下の25マイクロメートル以下にし、また環境負荷も少なくしたカラースモークをメーカーと開発。
2019年9月には空中で試験も行い、定められた高度で使用した場合、地上への影響がないことも確認されていた。
また、20年以上もカラースモークを使ってこなかったことから、カラースモークを知る隊員も少なくなっており、その運用にあたっては手探りで進められていた。
こうした努力の末、2020年3月には松島基地で行われた聖火の到着式典では、ブルーインパルスによるカラースモークを使った飛行展示が実際に行われ、今年のオリンピック開会式前、そしてパラリンピック開会式前でもカラースモークを使った飛行展示が行われたが、いずれも飛行展示そのものでの地上への影響は確認されていなかった。
多分これに懲りてカラースモークでの展示は今後やらないんだろうね。