インドの空母「ヴィクラマーディティヤ」もロシア製でロシア海軍の重航空巡洋艦(TAvKR)「アドミラル・ゴルシコフ」を取得し、短距離離陸拘束着艦(STOBAR)方式の航空母艦として改装した艦である。
旧ソ連時代の空母でロシアではもう使われていないがインドは新しい設計思想で建造するのだろうか?
以下産経ニュースより転載
【ニューデリー=森浩】インドが海洋進出を強める中国を念頭に空母の整備など海軍力増強を急いでいる。
2隻の国産空母建造計画が進んでおり、軍高官も中国に言及して対抗姿勢を鮮明にした。
インド洋一帯で中印の主導権争いが過熱する中、インドの海軍力増強は日米などが推進する「インド太平洋戦略」の強化にも寄与しそうだ。
「インドは空母に関して中国より先んじている」
インド海軍のスニル・ランバ参謀長は昨年末、英字誌のインタビューで中印の海軍力などについて語った。
中国が開発を急ぐ空母について、「インドは何十年も前から運用しており、中国をリードしている」と自信を見せ、「インドは2024年には運用可能な2隻の空母を保有する」との見通しを語った。
インドは現在、空母「ビクラマディティヤ」を保有する。
2隻目として国産空母「ビクラント」建造が進んでおり、ランバ氏は2020年初頭の試験運航開始を示唆。
6万5千トン級の3隻目の建造計画についても言及した。
さらに、艦艇34隻の建造が進んでいることや、今後潜水艦など59隻の計画が承認されるとの見通しを示した。
実現すれば海軍力が一気に底上げされることになる。
ランバ氏は「私たちは『自由で開かれたインド太平洋』の実現のため友好的な諸国と緊密に行動する」とも話し、海軍力増強とともに日米豪などとの連携を重視する考えを強調した。
インドが海軍力増強を急ぐ背景にあるのは危機感だ。
インドは空母が持つ戦略的な威圧効果や航空機展開能力を重視しており、1961年には初の空母を保有。
71年の第3次印パ戦争にも投入した実績がある。
一方の中国は2012年の「遼寧」就役以来、急ピッチで空母開発を進めており、「インドは開発力で後れを取っている」とは衆目一致する見方だ。
中国は駆逐艦など艦艇数でもインドを上回っており、政治評論家のラメシュ・チョプラ氏は「海軍力でインドは一日の長があるとの自負があるだけに差が開くことは看過できない」と話す。
中国は巨大経済圏構想「一帯一路」などを通じてインド洋で影響力を強めており、中国潜水艦も周辺海域での活動を活発化させている。
インドは経済面での思惑などから中国との関係を修復したい意向があるが、自らの“裏庭”とされるインド洋への進出は容認しない構えだ。
(産経ニュース)
支那との建造競争か・・・・。
インド空母の建造は日本の造船所に発注してくれればいいのにね。
無理か・・・・。