木曜日。今月最後のお茶のお稽古で、炉のお点前の復習です。まずはお薄から。風炉から炉にかわって、手順に若干の違いはありますが、割と覚えてました。おっしゃ!
全員が1回ずつ点てたところで先生から声がかかりました。
「どなたかお一人、お濃茶をやりましょうか。」
みんなで顔を見合わせる。心の声が聞こえるよ…
『お濃茶…って、お薄とどう違うんだっけ?…いろいろ違ったハズだけど、全く思い出せない!!』
誰も手を上げないようなので、それではワタクシが。お薄が何とかなったので、濃茶もやってみたら思い出すかも…と思ったのですが、甘かった。
茶入れにお茶を詰めて仕覆の紐を結ぶ ←お茶を点てる前の準備 ところからしてもう分からなくなってるよ…。そして席について茶碗、茶入、建水、水差しetc.に囲まれたら頭真っ白。記憶の引き出しはコロナによるブランクの間に空っぽになっていたようです…。結構がんばって覚えたハズなのになぁ。あの努力は何だったのかしら
。体が覚えるくらいまでお稽古して染み込ませないとダメなのね…。
この日のお軸は
「開門落葉多」
でした。文字通りには「戸を開けたら落葉がたくさんあった」という意味ですが、「対句になっているので調べてみて下さい」と先生。調べてみたらこの前に
「聴雨寒更盡」
という句があるんですね。「雨の音を聴いていたら、寒い夜がふけていった」という意味。本当に雨が降って木についていた葉が落ちてしまったのか、雨の音だと思って聴いていたのが、実は落葉が積もる音だったのか…どっちかな?