前の記事が重たい感じになってしまったので、寝る前に気分を少しでも持ち上げておこう。
今週のお茶のお稽古は前回に続いて旅箪笥のお点前でした。お軸は「梅花一朶香」
梅の花の時期にぴったりね、と思ったら先生が「間違えて持ってきてしまいました」と仰るではないですか。何で?そのココロは、
「茶道では二十日ほど前倒しで季節の物を取り入れるのよ。」
…だそうです。
「本当はどんな軸にしようと思ってたんですか?」
と質問してみたら、
「柳緑花紅」のつもりだったそうです。
確かに「梅花一朶香」だと梅の花がポツンと一輪咲いている情景なので、咲き始めの頃。満開の今にはそぐわないですね。対して「柳緑花紅」だと、柳の若葉が芽吹く様子が混じっているので、季節の先取りとしてはバッチリかも。
和歌にも似たような趣向の歌がありましたね。
見渡せば柳桜をこきまぜて
都ぞ春の錦なりける
素性法師
お花は貝母(ばいも)というらしい。
聞いたことない名前の花だったのでググってみたら、「アミガサユリの別名。また、その鱗茎(りんけい)を乾燥させたもの。漢方で鎮咳(ちんがい)・去痰(きょたん)・排膿(はいのう)薬などに用いる。」とありました。へー。
お菓子は菜種きんとんでした。