起立性調節障害の少年 (施術初日)
先日、小学校五年生の男の子が、右側股関節の前あたりが痛いと言うことで、お母さんと来院されました。
2年前から、週5回のテニススクールで、かなりハードなレッスンのスクールに通っていましたが、
走ったり、飛んだりが殆ど出来ないほどの痛さだそうで、最近は鬱のように暗い時がよくあるそうです。
早速触診をしようとすると、鼠蹊部から大腿部にかけて触れることさえ出来ない程の痛みを訴えます。
少しでも触れると、痛みで顔が歪む程の痛みが出るという人は、背中や腹部の手術を受けた人や腰痛絡みの人達で、数人経験はあったのですが、その方々とは全く違った感じを受けました。
そこで、お母さんに話を聞いてみると、半年ほど前から、朝起きた時にフラフラになったり、学校でも朝の授業が始まり、しばらくすると保健室に行って横になっいると言う日々で、病院で起立性調節障害の診断を受けて4ヶ月程治療を受けているけど変化が無いとの事。
明らかに自律神経系の関係による神経の誤作動で触れるだけで痛みを感じている気がしました。
それと、何らかの原因で自律神経系失調症の様な
事になっている様子でした。
そこで、改善するかどうかは全くの未知数でしたが、
今までの経験から、やってみる価値は十分あると思い、先ずは3回の施術をお勧めしました。
それは3回以内で、触れるだけで痛くて、触れることの出来ない部分を触れる様に出来るかどうかでした。
その方法は、施術によってα2波を発生させ、セロトニンの分泌を促す事によって、神経の誤作動の改善をし、股関節痛に対する施術を出来るようにすると言うものでした。
もし、3回以内の施術で自律神経系の何らかの変化が現れなければ、私の施術による改善は無理と言う事なのです。
今日のところは、全身を軽くタッチしながら、触れるだけで強い痛みを発生する場所のチェックと顔面神経を利用して、脳をリラックスさせてα波を発生させる事までをして終わりました。