基本的に書籍は購入派で、いつも最寄駅の駅ビルに入っている大型書店を散策するのですが、昨日は何故かふと思い立ち図書館に立ち寄ってみました。

そこのビジネス書籍本のコーナーで、『ニッポン女子力「気がきく」「たてる」最強のDNA』という背表紙が目に飛び込んできて、自分の「和女子(世界で活躍する日本人女性)」探索センサーがピンと反応するのを感じ、すぐさま借りて、家で読みました。


読み進めて行くうちに、他人とは思えないほど著者の能町光香さんの考え方に共感でき、驚いていた所、同じ大学・同じ学科の出身で、同じ日本語教師経験者ということがわかり、勝手ながらも「今日図書館に立ち寄ろうと思ったのは能町さんの存在を知るために呼ばれたんだ」とご縁を感じずにはいられませんでした。


能町光香さんは、10年間にわたってティファニー、シーメンスなどの外資系企業の社長/重役秘書をされたご経験から、19万部のベストセラーとなった『誰からも気がきくと言われる45の習慣』、『この人と一緒に働きたいと思わせる仕事術』、『「気がきく」ひとがやっている53のこと』などのビジネス書の執筆や、人材育成コンサルタントとして講演・セミナーを開催し、ご活躍されています。


著書『ニッポン女子力』の序文で能町さんは、2011年の東日本大震災をきっかけに、ご自身の原点に立ち戻り、「日本人であり、いま日本で生きている」ということを深く考えた際に、留学先や外資系企業などで多くの異文化に触れたご経験を通じて、改めて日本人に本来備わっている精神性の素晴らしさに気付き、特に「気がきき、しなやかで、美しい」日本人女性こそが震災後の復興―新しい時代の幕開けの鍵となると確信した、とおっしゃっています。


能町さんご自身が、外資系企業で日本人女性としての美徳を活かして活躍された、まさに「新しい時代の幕開けの鍵」となる方でありながら、客観的におもてなし・利他の心や勤勉・誠実さといった日本人女性の素晴らしさと、アピール力のなさ等世界の人から学び補強すべき点を書かれていらっしゃる所が、まさに私が理想とする和女子のあり方「Japanese Spirit with Global Learning」にあてはまり、「自分もこうして世界の人たちから学びながら、日本の良さが伝えられる和女子になりたい」と憧れと尊敬の念を強くもちました。


また能町さんが書かれた、震災により、いつ何が起こるかわからない、信じていたものが突然崩れ去り、いざというときに頼れなくなることもあると気付いた日本の人々が、必死で自分と向き合い自分の芯の強さに目覚め、絆の大切さを思い出したという記述にある「芯の強さも絆も新しく生まれたものではありません。日本人がもともと持っていたもの、平和な時代にはすっかり忘れていたものを、ただ単に思い出しただけなのです。」という一文を読んだとき、自分が常日頃やりたいこととして漠然とイメージしていた「過去を掘り下げ、価値・可能性を見いだし、未来に活かす」という考え方と、和女子(世界で活躍する日本人女性)になりたい、日本の良さを広めたい、という願いとの繋がりが見出せた気がしました。

「ああ、和女子として活躍するということは、自分の個人史だけではなく、日本の過去を掘り下げ歴史や精神性を深く学ぶことで、もともと日本人女性として自分がもっている精神や美意識の素晴らしさを再確認して自信をもち、その素晴らしい精神と美意識をこれからの新しい時代にどうやって活用するかを考え続けることなんだな」とすごく腑に落ちました。


能町さんは、オーストラリアでの留学・日本語教師の経験や外資系企業の重役秘書としての活躍により日本人女性の素晴らしさを身をもって伝えることに成功していると同時に、日本人女性たちにも日本人であることの素晴らしさを伝え、これからのグローバル化社会を生き抜く自信を与えてくださっている、尊敬すべき「憧れ和女子」です。


『ニッポン女子力』は今後読み返すために購入し、和女子に憧れる自分を見失いそうになったときに読んで力をもらおうと思っています。

まずはこの本に書かれている「ニッポン女子としての教養を身につける」「優しく気がきくという美徳を保ちつつ、自分の考えをしっかりと伝え、成果を出す新しいヤマトナデシコとなる」べく、日々精進します!