がんと闘う(33-2) 
   

患者よ、ガンで死ぬには及ばない

患者よ、ガンで死ぬにはは及ばない・活性酸素の恐怖

主題は、13年前に発刊された某医学博士の著書の題名です。著書の中に医学博士と読者との会話が紹介されています。人間の心理とは何と面白いものなのかということがわかると思いますので、一部を抜粋して御紹介しましょう。

平成4年の7月、H,Mさんという高校二年生になる女の子がベーチェット病という難治性疾患に罹り主治医から失明は免れないとの宣言をされた、とご両親から相談を受けました。
ところが、「水」の飲用を始めてから三カ月ほど経ったその年の10月には、治らないはずのベーチェット病が治ってしまったのです。
Hさんの母親は主治医に言われたそうです。
「ベーチェット病は治らない。水で治ったなど、私は絶対に認めない」
これに対するHさんの言葉は、先ほどのKさんやNさんと同じものでした。
「先生。今のお医者さんはダメですね」

Nさんは慢性肝炎。入院していた某市民病院で「あなたの肝炎は絶対に治らない。あなたのような症例で過去治ったという例がない。やがて肝臓がんに移行するものと考えられるので覚悟をしておくように」と何ともひどいことを言われたそうです。

Kさんという55歳<当時)の女性患者は糖尿性の右足趾壊疽でした。
還元水を利用し始めて半月後、Kさんを悩ましていた右足趾壊疽は完治してしまったのです。私はKさんが協和病院に転院する前に受診していた内科医にその経緯を話してみましたが、「ああ、そうですか」で終わりでした。疑問も感嘆も感じていないようでした。
糖尿病の壊疽が治った女性も、肝炎の治ったNさんも私に次のようにいいました。
「先生、今のお医者さんはダメですね」


さて、私のもとには次のような電話や封書、ファックスが入ります。  
「私はいまシューグレン病で治療を受けています。原因不明の難病だということで、治らないといわれました。あなたの本にはシューグレン病についての記述がないんですが、この水はやはりシェーグレン病にも効くんでしょうか・・」
「私は今SLE(全身性紅斑性狼瘡)で入院中です。不治だといわれましたが、やはり水で治るんでしょうか。あなたの本にはSLEが治ったという記述がないようですが・・」
「私はいま膠原病で苦しんでいます。主治医からは治る見込みはない、と言われました。やはり、水を変えるべきでしょうか・・・」
「私は心筋梗塞で現在寝たきりの状態です。水で治るなんて本当でしょうか。本当なら是非試してみたいと思うんですが・・・」

私とのやりとりはいつもきまっています。
ー私の本を読まれました
「はい、いちおうは読みました・・・」
ーすべての病気の原因は活性酸素である、と書いてありませんでしたか・・・
「はい、そのように書いてありました・・・」
ーだったら、話は簡単じゃないですか。病気の原因を消せば病気が治るのは当然ではないですか、病気の種類に関係なく活性酸素さえ消せばいいのではないですか・・・
「まあ、そうは思うんですけど主治医の先生に聞いたら、そんなはずはない。あなたの病気は治るはずがない、と言われたものですから・・・」
ーあなたは病気を治したいのですか、治したくないのですか・・・
「そりゃ、もちろん治したいから電話しているんです・・・」
ーでは、治るという私の話と治らないという主治医の話とどちらを信じたいのですか・・・
「そりゃ、治るという先生の話を信じたいのですが・・・、主治医の先生は治らないというものですから・・・」
といった調子で延々と続く事になります。
本人が必死なのは分りますが、私に言わせれば病人自身が自分を見失っている、自己の主体性を失っているというほかありません。

それにつけても病人の心理とは奇妙なものだと思わざるを得ません。
第一に、治らないと宣言してくれる医師の言葉の方は信じられるが、治ると言ってくれる人間の方は信じられない、という心理状態です。
第二は、治らないことを保障してくれる医師の出す薬に対しては、その薬理作用についてくどくど質問しないにも関わらず、治ると言ってくれる人間には「なぜ治るんですか」としつっこく聞いてくることです。
第三に、治らないと宣言する医師に対しては「専門的なことはよくわかりませんから、先生にお任せします」という人が、私に対しては「あなたの専門的なところはよく分かりませんから、信じられません」と反論することです。

ここで、話しを一旦中断して、以上の会話を振り返ってみたいと思います。
まず、著者の医学博士が、最後に語っている三点は、著者が何者かわからないから信用されていないという点に尽きると思います。
しかし、ひるがえって、信頼している主治医にしたって、病気になって初めて知り合うわけですから、「何者かわからない」という点では同じだと思うのですが、信頼できない人間であったら病院に勤務できる筈がないという当てにも何にもならないことで納得しているのかも知れません。

次に、医者が「あなたの病気は治らない」と患者に宣言していますが、よく考えるとおかしな話しです。
著者の医学博士は医学について次のように書いています。

医学・薬学の本来の目的とは何でしょうか。
医学・薬学の本来の目的とはあくまでも、病気をなくす、病人を一刻も早く病気から解放することにあるはずです。

このことからすると、「あなたの病気は治らない」と患者に宣言して、治せもしないのに、治らない薬を投与しているということは、冷静に考えてみればおかしな話しです。
病気を治せない医者も薬も、そんなものは「いらない」のではないでしょうか?

さて、「病と老化の元は活性酸素」と医学が言い出して長い時間が経過しました。13年前に書かれた本に載っている「活性酸素やフリーラジカルが関与する代表的疾患」という表がありますのでご覧ください。
13年前に私はこの表を「ボー」として見ていたようです。
いま、改めてこの表をみて、思ったことをこれから書きます。

活性酸素やフリーラジカルが関与する代表的疾患第一点はH・Mさんのベーチェット病、Nさんの慢性肝炎、Kさんの糖尿病による壊疽。表を見ると、これらの病は活性酸素やフリーラジカルが関与していることが分かります。
原因が分かっているのに「治らない」と言っている医師は、自分の本分、任務を放棄しているとしか思えません。「活性酸素やフリーラジカル」を還元してしまえばよいのであって、結果としてそのような方法で病が癒えた、3人の方がいみじくも同じことを言ったということです。

「先生、今のお医者さんはダメですね」

さて、この表をさら良く見ると次のことが分かります。
白血病、喫煙による発がん、化学発がんとがん化学療法、放射線障害と放射線療法、制がん剤の副作用。

がんを治療するために行われている治療法・・、放射線治療や制がん剤治療、化学療法などが「活性酸素やフリーラジカルが関与する代表的疾患」としてあがっています。
これはどういうことなのでしょう。がんを治療して新たにがんになる?   病気を治しているどころかさらに病気を作っている?

先ほどご紹介した「医学・薬学の目的」の続きです。


医学・薬学の目的とは、投薬、手術、放射線治療にあるのではありません。
がん患者に対して、手術がいいか、抗がん剤投与がいいか、放射線治療がいいか、といった次元のことを議論することではありません。
万病の原因である「活性酸素」をいかに阻止するか、について議論することこそ本来の医学の目的であるはずです。

H.MさんやNさん、Kさんの臨床改善例について

1、あらゆる病気は「遺伝子」の異常によって引き起こされる。
2、「遺伝子」の異常は「活性酸素」の酸化作用によって引き起こされる。
3、「遺伝子」の異常を引き起こす「活性酸素」を消す作用によって、「遺伝子」の異常化を阻止す
    る。すなわち「還元剤」によって病気の発生を防止することができる。

以上は得体の知れない医学博士のたわごとではありません。
医学がつきのように言っているのです。

平成12年1月の日本医師会の「生活習慣病と酸化ストレス」の特集でも、各個人の遺伝情報を加味し、適切なバイオマーカーによる各個人の酸化度から,発病に至る前段階で発病を防ぐ健康管理が、21世紀の医療の中心となると明言されているのです。即ち、活性酸素をいかに発生させないか、また発生した活性酸素をいかにやっつけるかが今後の課題であり早急な対策が必要とされることが示唆されています。

Farrah Fawcett

以上のことからして、ファラ・フォーセットさん(ファラ・フォーセットさんだけではありません)が62歳という若さで亡くなった死因は明らかに「がん」ではありません。
医学の怠慢による、道理を外れた誤った治療法によって、助かっていたかもしれない命を失ったのです。これは、私が言っているのではありません。医学がそういっているのです。違いますか?
早急とは、10年間もモタモタしていろ、ということではありません。ところが医学は21世紀になってまもなく10年になろうとしているのに、いまだに道理を外れた誤った治療法を続け、今日も助かったかもしれない命が失われているのです。

私はファラ・フォーセットさんと同じ年齢です。還元剤に縁なくして命を失くされたファラ・フォーセットに対して、15年前に還元剤に出会ってウンチクを書いている自分がここにいる。複雑な心理に陥っています。
ファラ・フォーセットさんの霊よ安らかに。(合掌)