秋田医報(1)

事務所を整理していたら、目にとまった11年前の本「誤解だらけの浄水器選び’98」
<科学ジャーナリスト深見輝明 著>
をご紹介した。そこから話題が広がって水治療に挑む男たちの話題、ノーベル賞にまで話の種が広がった。
今回の話題も、事務所を整理したら目にとまった平成13年3月号と6月号の「秋田医報」の話題である。
もう10年近く前の話だから時効であろうと勝手に判断して書くことにした。
あのころ、白畑教授の「活性水素」を取り上げた番組が作られた。日本TVが電解還元水について放送し、その後フジTVが「アンビリバボー」で電解還元水について放送した。当然、話題騒然! 一時ブームが起こった。お茶の水女子大の「水商売ウオッチング」がスタートしたのも、もしかしたらあのミニブームがきっかけだったのかもしれない。
平成12年春だったと思うが、日本TVの番組プロダクションから「活性水素について教えてほしい」と電話があった。メキシコとドイツの奇跡の水に絡んだ話を番組にするようなことだった。
しかし、何で私のところへ問い合わせが来たのだろう。「水の舞普及会」のホームページは当時も出色であったことは確かであったが・・・。
私は日本トリム社と九州大学大学院の白畑教授をご紹介した。
その後、何度かプロダクションから連絡があった。私は彼らに念押しをした。「興味本位、オカルト的ではなく科学的にしっかりとした番組を作ってもらいたい」と。彼らは「そのつもりです」と答えたが・・・。
番組は「奇跡の水」としてノルデナウの水をとりあげ、電解還元水=白畑教授=活性水素に連なる内容であった。
今でも「奇跡の水」という言葉が独り歩きしているが、白畑教授の研究によって「活性水素」による働きだということが解明された今、「奇跡」ではなくなってしまったはずなのだが・・・。
さて、本題の入ろう。
平成12年11月、番組が放送されるや全国から注文が入った。その中に医療関係者からの注文も数多くあったのである。
その中のひとつが秋田市の開業医W医師からの注文であった、そのW医師が「秋田医報」に「活性水素」について投稿したからと送って頂いたのが、2冊の「秋田医報」である。
まず3月号から・・。
私どもがお送りした資料から、電解還元水の歴史や前段の話のあとにW医師の体験が載っている。
私は活性水素水を飲んでまずびっくりした事は3年間触れなかった足背動脈が触れてきた事です。以前より間歇性跛行があり内服治療はしておりましたが状態は一進一退で一時は入院加療も考えていた程ですが、最近足背動脈が触れるようになり、足の冷感、しびれ、歩行時の立ち止まり等の今までの症状が嘘のようにすっかり消失してしまいました。内服薬が丁度効いてきたのと一致したのかもしれませんので薬は飲み続けていますが、いずれにしてもあまりの早い効果に、ただただ驚きです。 また、長年悩んでいた過敏結腸症状が完全に治ってしまいました。今まで兎糞状と下痢状の便を1日5~6回繰り返し、常に残便感があり不快な毎日で牛乳も合いませんでした。 私の知っている先生も胃の摘出手術を受けてから、長年腹部の不快感に悩まされていたのが、この水を飲んでからは全く症状が消失し食欲も出て体重も増えてきたと大喜びです。 活性水素で人間の体を還元状態におくという事がこんなに凄いことかと驚くとともに、自分の知らない医療分野でこんなにユニークな研究が行われているなんて、本当に素晴らしい事だと感心させられます。 「活性水素」はあまり耳慣れない言葉ですが、どうやらこの水はただ者ではなさそうです。現状では薬事法の関係で水が病気に効くということは言えない為、研究者たちは明らかな効能を証明して医薬品として認定されるよう頑張っているようです。21世紀の近い将来に医薬品として承認された治療水が登場するかもしれません。もしそうなれば |
電解還元水をめぐって同じ医師でも二通りの考えがある。W医師のように(TV番組に騙されて?)実際にトリムイオンを購入し、体験を通じて「21世紀の近い将来に医薬品として承認された治療水が登場するかもしれません。もしそうなればまさに医療界に画期的な新風を吹き込む事になります」と素直に現象を受け入れ、医療界に画期的な新風を吹き込む事になると認める医師と、新風などで医療界を荒らされてたまるかと、皆でつるんでアッピッピー医師がいる。