水素社会の到来? 水素水の時代?

次代エネルギーとしてさまざまな研究が進んでいるが、その中のひとつに水素エネルギーがある。Web上で検索した中から以下のものをご紹介いたします。
水素エネルギーが次代の主力になるかどうかは効率やコストの問題などさまざまなハードルを乗り越えなけばならないが、すでに
実用化に向けて「水素社会の到来? 水素水の時代」への動きも進んでいる。
私は無知でしたが、ソウル市内8500世帯が使う電気を供給できる水素燃料電池発電所の計画や「現代・起亜‘水素車’が米大陸を横断」というニュースをみると、お隣の韓国は、水素エネルギーの研究・実用化に向けて日本より進んでいるようです。

さて、水素エネルギー、燃料電池のキーワードは、水と水素、そして電気分解。三菱商事が開発した電解装置は電気分解水整水器と同じ考え方の装置。電気分解して水素を発生させる。

2009年、いよいよコンビニに「水素水」が並ぶようになるだろう。電解還元水も水素を含んだ「水素水」のひとつ。批判もあるが、確実に広まっている。 
コンビにで買った水素水を飲みながら水素で動く車でドライブ。
地球も人も健康になる。笑い話ではなく、そういう時がまもなくやってくるという予感がする時代となった。

 

日経ものづくり 2004/06号
レポート 水素エネルギー 燃料電池

水の電気分解のみで高圧の水素を発生 三菱商事が電解装置を開発

圧縮せず,そのまま燃料電池車のボンベに

三菱商事は,圧縮機を使わず,水の電気分解のみで高圧の水素ガスを発生する装置の開発に成功した。実証機の水素発生能力は2.5Nm3/h,発生圧力は35MPaだが,今後開発を予定している商用機は,現在の水素供給ステーションの標準に合わせて水素発生能力30Nm3/h,発生圧力40MPaにする。

三菱商事、世界で初めて、圧縮機なしで高圧水素発生実証に成功

三菱商事は、2004年4月13日、圧縮機を使うことなく、水の電気分解のみで高圧の水素ガスを発生できる高圧縮水素エネルギー発生装置の開発に成功したことを発表した。燃料電池自動車の燃料として搭載されている350気圧の水素ガスの発生ができ、今後商用化されれば、燃料電池車用水素供給ステーションへの設置や工業用水素ガス発生装置としての利用が見込まれる。

燃料電池のための水素発生にはさまざまな製造方法があるが、この技術は電気と水だけで高純度の水素と酸素を発生できるため、風力・太陽光・水力といった自然エネルギーや原子力発電による電力を利用すれば、二酸化炭素や他の物質を排出しない、完全にクリーンな水素を供給することができる。

また、最も広範に普及している既存インフラである電力系統を利用できることから、新たに水素パイプラインなどの社会インフラを整備する必要もない。

同社は、燃料電池自動車を含め、燃料電池の開発・普及を後押しするような部材の供給、関連技術の開発、商品化などを進めているが、この装置は、同社が発明し独自に開発を進めてきた技術で、既に複数の特許を日本および海外40カ国余りに出願済み。

2004.07.04

 

水素燃料電池で次世代を切り開くソウル市の試み

2010年までに陽川区木洞・蘆原区上渓洞に水素燃料電池発電所を建設

無公害・高効率が利点、家庭用電気・暖房・温水供給を代替

 

水に電気を加えると、水素と酸素に分解される。ならば、逆に水素と酸素を結合させるとどうなるか。水が作られるとともに、「電気」と「熱」が発生する。石油・石炭といった化石燃料をわざわざ燃やして発電機を回さなくとも、電気を作り出すことができるというわけだ。1839年にイギリスの科学者グローブ卿が初めて紹介し、その後フランシス・トーマス・ベーコン博士の研究で具体化したこの原理を利用した発電所が2010年、ソウルにも姿を現す。これとともに、家庭にこうした施設を取り入れ、電気と暖房の問題を同時に解決する手法も進められている。

市内8500世帯が使う電気を供給 
水素燃料電池の概念
水素燃料電池の概念


ソウル市は7日、「2010年3月までに、陽川区木洞と蘆原区上渓洞にそれぞれ2400キロワット、2800キロワット規模の“水素燃料電池発電所”を建設することとした」と発表した。水を電気分解する過程を逆利用し、発電用燃料電池に水素を注入し空気中の酸素と結合させ電気を生み出す発電所を作る、というわけだ。この方法は、火力発電とは異なり燃焼過程がなく、窒素酸化物や硫黄酸化物のような大気汚染物質を排出しない。そのため「無公害発電」のモデルに挙げられる。

ほかの代替エネルギー生産設備に比べ必要な空間が小さく、地下空間も活用でき、ソウルのような大都市にふさわしいと評価されている。ソウル市は今月初め、民間資金300億ウォン(約20億4000万円)を募集して進めている水素燃料電池発電所事業の優先交渉対象者にポスコ・パワーを選定した。今年9月、浦項に水素燃料電池工場を竣工した同社は、ソウルに建設される発電所を2010年から15年間運営することになる。ソウル市は「市内の1世帯当たりの電気消費量を年平均400キロワットとした場合、約8500世帯分の電気を作り出すことができるだろう」と説明している。水素燃料電池発電所から送り出される電気は韓国電力公社に、熱はSH公社に販売される計画だ。またソウル市は、2015年までに麻谷地区に1万キロワット規模の水素燃料電池発電所を建設することも計画している。

家庭にも水素燃料電池を普及  

長期的には、各家庭にも水素燃料電池を普及させ、石油などを使う既存のボイラーを代替するという構想も出ている。ソウル市は、これにより二酸化炭素の排出も大きく減るとみている。今年に続き来年も、政府の家庭用水素燃料電池(1キロワットクラス)モニタリング事業に参加し、40基を設置・運営する計画だ。水素燃料電池を利用することで水を温め、暖房し、電気も使うという生活が目前にあるわけだ。ソウル市きれいな環境本部のキム・ヨンハン・エネルギー担当官は、「水素燃料電池が実用化され、家庭で使用されれば、石炭・石油などに続く“家庭用エネルギー源革命”といえるだろう」と語った。しかし現在では、水素と酸素の反応を通じて電気を生み出す燃料電池の核心部分が韓国で生産されていないこと、生産単価が高いことなどが、発電用・家庭用いずれにおいても限界として指摘されている。

ワールドカップ公園に水素ステーション 

地下のガスタンクから水素を取り出せる「水素ステーション」も、来年末に麻浦区上岩洞のワールドカップ公園内に作られる。ソウル市は「50億ウォン(約3億3000万円)を投入し、ワールドカップ公園内にある麻浦資源回収施設の南側に水素ステーションを建て、ここで生産される水素を燃料電池自動車に供給する予定だ。今後、市内の圏域別に水素ステーションを整備していく」と語った。

これにより、ワールドカップ公園一帯は新・再生エネルギーのランドマークとなる。水素燃料電池で走るシャトルバスが運行され、太陽熱や地熱などでエネルギーをまかない、断熱を強化し、エネルギー消費を最小限に抑えた「エネルギー・ゼロ・ハウス」を導入する。太陽光発電施設も登場する。

ソウル市きれいな環境本部の金基春(キム・ギチュン)本部長は、「水素燃料電池を利用した発電は、火力発電に比べ騒音や二酸化炭素の排出がはるかに少なく、低炭素グリーン成長時代にふさわしいと評価されている。市民が新・再生エネルギーの重要性を実感できるように、ワールドカップ公園一帯を生態と新・再生エネルギーが一つになった場所にしていくつもりだ」と語った。 

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

【写真】水素燃料へ向かう自動車

水素燃料へ向かう自動車
水素燃料へ向かう自動車

「2008SWEET-Solar,Wind & Earth Energy Trade Fair」が8日午前、光州(クァンジュ)金大中(キム・デジュン)コンベンションセンターで開幕した中、子どもたちが水素燃料電池車の説明を聞いている。今回の展示会はドイツのSMA Technology、SIBA、米国のLincoln Inc、オランダのEmergya、イスラエルのMillennium、日本のSanrexなど新再生エネルギー産業をリードする世界16カ国・140企業が340ブース規模で参加し、10日まで開かれる。 

NEWSIS/中央日報 Joins.com 
2008.04.08 15:55:44

【写真】現代・起亜‘水素車’が米大陸を横断

現代・起亜‘水素車’が米大陸を横断
現代・起亜‘水素車’が米大陸を横断

現代・起亜(ヒョンデ・キア)自動車の独自の燃料電池システムを適用した「トゥーソン」2台と「スポーティジ」1台が23日(現地時間)、最終目的地のロサンゼルスに到着し、2週間の米国大陸横断を完走した。トゥーソン燃料電池車が大陸横断ツアーで走行している。 

中央日報 Joins.com 
2008.08.25 15:03:13