自閉症

先天性自閉症…失礼。自閉症はもともと先天性。保護者の教育や生まれ育った環境が原因で自閉症になるということはありえないそうだ。
自閉症A子ちゃんの例の話を聞く機会があった。

自閉症は社会や他者とのコミュニケーション能力の発達が遅滞する発育障害の一種という。A子ちゃんはかなり重度の自閉症。医師の話では、感情がない。親を親だと理解しない。ただ、人を騙したり嘘をつかないからその点は安心するようにと慰めとも何とも言えない複雑な言葉を医師から伝えられたそうです。

A子ちゃんのご両親は、小学校入学にあたってA子ちゃんを普通学級に入れたそうだ。但し、条件がついた。A子ちゃんがパニックを起こしたときに備えてお母さんが毎日用具置き場で待機していること。
この結果、お母さんが精神的におかしくなったそうだ。人に勧められある宗教に入った。お母さんか明るくなった。ご主人も奥さんのためならと入信したそうだ。

信心のおかげかA子ちゃんは苛めにもあわず、逆にクラスのお母さんから「うちの子がやさしくなったのはA子ちゃんのおかげ」と言われる程だったという。
自閉症の子を普通クラスで…という例は他にもあるそうですが、大概は苛めにあい、クラスのお母さんたちの非難などあって、結局続かないそうだ。
A子ちゃんの場合は、4年生のときに担任の女教師が「卒業までA子ちゃんを担任したい」と校長に直訴するということもあったという。

4年生のある日、A子ちゃんは学校から帰ってきて「今日は疲れたから寝る」と言った。ご夫妻は驚きで顔を見合わせ、後は涙、涙だったそうです。
自閉症は「感情がない」と言われていますから「疲れた」なとどいう感情を言葉にすることはありえないのだそうです。ご夫妻の中ではA子ちゃんの自閉症は改善に向かっていると確信したそうです。
また、あるときA子ちゃんは「今日、帰りに本屋さんに寄った」と言った。ご両親との約束で学校からは寄り道しないで真っ直ぐ帰宅することになっていた。ところが、A子ちゃんは時々本屋さんに立ち寄っていた。「自閉症の子は嘘はつかない」という医師の言葉が裏切られた。つまり自閉症が改善に向かっている証だとご夫妻は喜んだ。

A子ちゃんは中学も無事終えて、今は高校に通っている。自閉症が改善して普通の子になったという。
そのA子ちゃんが「小さいときは怖かった。いつも真っ暗でおびえていた。拝む(信心)ようになってから、喋れるようになった」と語ったことがあるそうです。
自閉症は「感情がない」というのも嘘。ただ表現できなくて言葉が出せなかっただけで、感情はちゃんとあったのである。

医学も「科学」です。20世紀になって、科学の時代を迎えると「科学万能時代」となりました。人類は、科学力ですべてを克服できる。19世紀まで人々は神秘的なことや大自然の力など、人間にはどうしようもない大きな力がこの世界にはあるのだという畏敬や(神に対する)恐れの心を持っていました。しかし20世紀に入って、そうした心が失われてしまった。
A子ちゃんの身に起こった信仰上の奇跡など科学ではとうてい説明できまい。

お茶の水女子大のホームページ「水商売ウオッチング」では「水は変わらない」と主張している。例えば「野菜が長持ちするようになった」というようなことは水が変わったという証にはならない。水の成分がどう変わったかを証明しない限りそれ以外は「証」として認めないという。
「水商売ウォッチング」も(自称)科学なら医学も科学である。その医学で「人間の心を診る」ことができなかった。
なぜなら、人間の体を細かく裁断していって「これが心です」と心を示すことが科学でできますか? 人間の体を構成する成分は示すことが出来ても、心や命(魂)を科学で示すことが出来ますか。だとしたら科学としては人間に「心」や「命(魂)」は存在しないというのが「水商売ウオッチング」で唱えられている論理です。
つまり人間が生きている。感情を持っている。心というものがある。という現象を科学で具体的に「成分」として示すことが出来なければ、その存在を認めないというのが彼らの論であるからです。
友人がお袋の認知症についてご紹介している。お袋は慈恵医大青戸病院に通っている。

通いはじめのころ医師に質問した。お袋の頭の状態がお袋が言うには

A:「モヤモヤして何かが詰まっているようで重たい状態」
B:「普通に何も感じない状態」
C:「頭の中がスースーしてスッキリしている状態」

三通りあるのですが、どうしてですか?と医師に質問した。
医師の答えは簡単だった。「気のせいだ」

付け加えれば「A」の状態はパニック状態、この状況が頻繁にでるようになれば、完全な痴呆だろうと私は思う。
「B」の状態は精神的に落ち着いていて、記憶もあるていどハッキリしている。
「C」の状態は、最良の状態。
もっとも認知症だから「最良の状態」といっても健康な時のような頭の状態に戻っているわけではないが、「B」も含めて、一人で暮らしていてもOKの状態である。

病院の薬だけでは「A」の状態になる。
「B」と「C」は先にご紹介したサプリメントを併用していてこの状態が保たれる。
「C」は「コラーゲンの水」が効果がある。

ま、そういうことなのだが、医学は、頭の中の状況を物理的に診ることができても、人が感じている状況を診ることはできない。心と命(魂)の問題と同じである。
だから「気のせいだ」としか答えられない。

神秘という言葉がある。語彙は以下の通りである。

人では推し測れないような(神や天地の)秘密
普通の理論的認識を超えた事柄

神秘的(不思議で測り知れないさま)に対して科学はどう対応するのか。
まずは「無視する」「否定する」「ご都合主義でお茶を濁す」のだろうか?
今の科学力では解らないことが、この世の中には沢山あるという現実を認めることだろう。そして、それを解明していくのが真の科学の道である。
その道をはずして「エセ科学」だとか「詐欺」だとか声高に叫んでいるあなたがたこそ「エセ科学者」ではないかと私は思う。