守るべきもの 「病気にならない人は知っている」(ケウ゛ィン・トルドー著)=写真=という本が全米で900万部を突破する記録的ベストセラーだという。そしてついに日本に上陸!…日本でもベストセラーになるだろうか?
ところで、この本に書かれていることは、電解還元水に携わって、やがて人が健康を害する原因や環境について知るようになった私にとっては、何も新しい情報はない。ただ、アメリカも日本と同じように業界保護、権益保護の社会であって、正しいものが正しく社会に伝えられず抹殺されてしまうということにおいて変わりはないということはショックであった。アメリカにおいて代替医療や健康産業は日本よりオープンであると思っていたからである。 「アメリカ人の健康観を変えた」とまで書かれるこの本を読んだアメリカ人の何人が生活習慣を変えただろうか。日本においては、知識として知っても生活習慣を変える人は少ないと私は確信している。14年間、電解還元水の普及に努めてきて感じることである。 例えば、わが母は若いころから心臓が弱く、65歳の頃には心臓発作に苦しんでいた。病院に通っていたが結局治らず、食事療法と還元水に出会って、結果、病が癒えたことをご紹介したが、母の周りのおばあちゃんたちは誰一人、還元水を取り入れず、そして、みないなくなってしまって、今では心臓の弱く病弱だった母ひとりになってしまった。 この本のPart1に母と同じような体験が書かれている。 著者(以後K氏と表記)は21歳のときドライブ中に突然胸を裂かれるような痛みに襲われる。心臓に問題のあることを知って、翌週、アメリカでも最も優秀な三人の心臓専門医に診てもらった。最新の医療診断機を用いて、何日もの検査を経て「僧帽弁逸脱症」(そうぼうべんいつだつしょう)と診断された。生まれつきの心臓奇形で、これから一生にわたって深刻な問題を抱えるだろう。治す方法はないという。医師たちは、治療薬の投与か危険な手術を勧めたが、いずれも成功の見込みはうすく、余命はかなり短いと言った。 K氏は、数ヵ月前に、ある講演で聞いたことがあったイーウエン・タンという医師に会いに行った。タン医師はドイツのラインホルト・フォル医師が開発した<ダーマトロン>といいう診断機器を使用しているという話だった。何でもこの機械にかかれば、ものの数分で身体の異常を診断でき、その後はホメオパシーによる治療で体内のアンバランスを正し、病気を治すという。K氏はうさんくさい話だと思ったが、新しい考えに対してオープンな気持ちをもってタン医師を訪ねた。 K氏は<ダーマロン>という機械がほんものかどうか試してやろうと思っていたので「基本的な健康診断をしてほしい」と話した。 測定を開始してから2分とかからなかった。「心臓に問題があるな」。さらに測定を続け、こともなげに言った。「僧帽弁逸脱症だ」 同じ診断を下すのに心臓専門医たちは何日もかけて検査したというのに、このエネルギー測定器はたった数分で結論を出したのだ。 K氏が「治らない病気だと聞いています」というと「そう、アメリカでは治せない病気だが、海外の自然療法を使えば数週間で治せる。残念なことにその治療法は米国食品医薬局(FDA)に認可されていない。だから君の言う通り、国内では治すことができない病気だ」 K氏は耳を疑った。効き目のあるのにFDAに認可されていない自然療法がある?そんなばかな! この話は、かれこれ20年以上も前の出来事だ。K氏が受けた治療は費用が安く、すべて自然で、痛みもなく、時間もかからず、効き目があった。 しかし、K氏が驚いたのは、さらにその後のことだった。最初に診察を受けた心臓の専門医に再検査を依頼した。たった二ヵ月で病状の変化が起きるわけがないから再検査など無駄だというのを無理やり検査してもらうと、たしかに「僧帽弁逸脱症」は治っていた。 医師たちは検査結果に驚いた。 この医師たちだって不治の病を治せる治療法について知りたがるに違いないと思い、K氏は自分が受けた自然療法の話ををした。すると医師たちは、そのような治療法でこの病気を治すことは不可能だし、そもそもの診断が誤りだったのだろうと言い始めた。K氏がどんなにショックを受けたかお分かりいただけるだろうか。この医師たちは事実を認めようとしなかった。K氏の心臓には「僧帽弁逸脱症」があった。-画像がそれを証明している。今は「僧帽弁逸脱症」が治っている-それも画像が証明している。 このような医師を訪れ、「薬と手術でなければ治せない不治の病だ」と面と向かってうそをつかれる人が何百万人もいるかと思うとK氏はやりきれなかった。自然療法の真実が隠され、そのためにたくさんの人が苦しみ、そして命を失うという事実に、K氏は、言いようのない憤りを覚えた。 この出来事がK氏に一つの使命を与えた。薬や手術に頼らず病気を防ぎ、治療する自然療法を見つける-それがK氏の一生をかけた使命となった。そして自然療法を探し求める過程で、自然療法を覆い隠そうとしている組織、企業政府の関係機関があることも知った。現在K氏は、健康で充実した人生を送っている。もう20年以上も、処方薬も市販薬もいっさい飲んでいないし、手術も受けたこともない。カゼを含めてあらゆる病気がK氏を素通りしていくようだ。数値が正常範囲内に収まっていることを確認するためだけに、これまで何百回も血液その他の検査を受けてきたが、その結果を見た医療関係者たちはK氏の健康レベルの高さに一様に驚く。これは運や遺伝子の問題だろうか?それとも人が何年にもわたって元気で生きるためにできることが、何かあるのだろうか? その答えはイエスだとK氏は信じる。この本は次の点を具体的に説明している。 - ほとんどの病気について、百パーセント自然で、かつ医薬品や手術にたよらない
治療法が存在する。 - そのような治療法を隠すためにさまざまな組織、政府の関係機関、企業、そして
産業界全体が数十億ドルの金を投じている。 - あらゆる処方薬および市販薬には副作用があり、いっさい服用するべきではない
ー(ただしあとに述べるケースを除く)
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以上ご紹介した本の書き出し部分で、アメリカも日本も同じような状況だということを知らされてガッカリした。結局は資本の利益、利権構造を守るために、国民の健康が犠牲にされている。否、国民の犠牲の上に成り立つ資本の利益、利権構造だから国民が真実を知ることを妨害することに力をそそぐ構造が作られている…と私は強く感じている。 今の国家社会は「守るべきもの」を違えている。不二家や雪印、三菱自動車や松下電器、自己の利益のために国民をだましていたという事実がある。医療業界も同じである。 私たち国民は自己を守るために何を信じるべきか? 自己責任において自己防衛するしかないのが現実だろう。
水の世界についても、「水は変わる」の吉岡英介氏と「お茶の水女子大」のやりとりをすでに「リンク」でご紹介しているが、お互いに重箱の隅をほじくりあっている感はいなめない。 私たちは、還元水が「病のない社会」をつくる力となる可能性を信じて活動している。 それは多くの先人たち、研究者たちによって導き出された「体験」という事実に現されている。ただ、「体験」が現れた科学的根拠が今の科学では解明できないからさまざまな仮説が生まれた。科学は「仮説」から始まる。ところが電解還元水の歴史は「水でそのようなことはありえない」という否定から「体験」をも否定し、まともに「水」を解明しようという動きは起こらなかった。 例えば仮説のひとつに、還元水には「水素が溶存する」という仮説がたてられた。溶存水素が活性酸素と結合して活性酸素を消去するという仮説である。 ある計測器メーカーが「溶存水素計測器」を世界で初めて開発した。電解還元水を研究している医学博士からの依頼を受けて、当時整水器を販売していた三菱樹脂は計測器を借りて三菱樹脂平塚研究所で実際に計測をした。 このとき、計測器メーカーから「何の溶存水素を計測するのか?」と問われて「水」と答えると「その医学博士は馬鹿ではないか。水に水素が溶存するわけがない。科学を知らない偽博士だ」と大笑いされた。ところが電解還元水の中に水素が溶存するデータがとれた。もちろん青くなったのは計測器メーカーである。当時、水に水素が溶存するというのは科学の非常識であった。 その後、ようやくまともに「水」の研究に取り組む方が登場した。九州大学・白畑教授である。教授の研究によって、溶存水素=分子状の水素には還元力がないことが判明した。そして、実は、還元力は原子状の水素=活性水素が生じてこれが還元力となってることを研究成果として発表した。 そうすると、たちまち活性水素説は「科学の非常識」という非難があがった。 これって「水に水素が溶存するというのは科学の非常識」の繰り返しではないでしょうか。批判する側は過去の過ちを反省しない。つきつめていえば「還元水などが普及したら困る」から叩きつぶせ!という行為なのか…。 科学者といえども、科学の研究によって社会に貢献することが本分であろう。「還元水」によって「病のない社会」が作れるとしたら、その科学的な研究を進めて、その働きを明らかにし人類の福祉に貢献することが正しき道であると考えるのが普通である。 まずは「体験」が本当か、本当であればなぜそのようなことが起きるのか? そこから科学的研究が始まる。白畑教授はその道を歩まれている。「体験」は還元水を利用した病院の患者さんに現れている。だから白畑教授は「なぜ?」から「活性水素」に行き着いた。批判派や水論議派は大きなテーマから目をそらし、つまらぬ水掛け論を展開している。 病で苦しむ人たちや難病で命を落とす人たちに一日でも早く「正しく研究した情報を届けて、一人でも多くの人の健康と命を救おう」という考えから逸脱している。 逆に言えば情報を閉ざすことによって、助かったかもしれない失われた命に対して、その責任を考えたことはないのだろうか? そのようなことを考えたこともないだろう。 「病気にならない人は知っている」の著者ケウ゛ィン・トルードが書いている「そのような治療法を隠すためにさまざまな組織、政府の関係機関、企業、そして産業界全体が数十億ドルの金を投じている」その手先がいるのかと思うほどである。 「真実に守るべきものは何なのか」。電解還元水を巡る議論をするにあたって、まずそのことが問われるべきだと、私は思うのであります。 私の母の心臓病はなぜ治ったのか?若いころ病弱だったのに高齢化するほど健康になったのはなぜ? 慈恵医大では治らなかったのに…。 「病気にならない人は知っている」を一読されんことをお勧めいたします。 |