2024年8月13日、僕は日本の5大都市の一つ、「博多駅」に来ていた。
この夏、福岡県に来る予定は無かったのだが、急用が出来て来県した。実際のところ、その用事以外はなんの目的も計画も無かったので、福岡に行く道中であれこれ考え、短い時間ながらもそれなりに福岡県、いや、博多駅を楽しんだ。
そして、当然のことながら、帰りをどうするか考えなければならない。この期間は、ちょうど「新幹線のぞみ号」が全席指定ということで、こんな直前ではさすがに予約は取れないだろう思い、博多駅から岡山駅まで「こたま号」を使い、岡山から「ひかり号」に乗り換える事を考えた。それでも、もしかしたら席が取れるかもと思い、ダメもとでみどりの窓口で聞いてみたら、あっさり取れてしまった。「日ごろの行いは大事」という事を実感した。
さて、新幹線の席は確保出来たが、乗っていれば腹が減る。という事で、博多駅で駅弁を購入する事にした。構内を歩いていると「駅弁当」の看板が見えてきた。
早速、中に入って物色を始めた。博多は美味しいものが数多くあり目移りするが、弁当に限定するなら「かしわめし(簡単にいうと鶏肉が入った炊き込みご飯)」が一番良いのではないかと考え、陳列棚を見た。すると、すぐにお目当ての弁当を発見し、購入した。
新幹線のホームに行くと、向かいには九州内だけで運用されている「800系」が停車していた。
個性が強いので個人的には好きな車両なのだが、今日乗るのは「キング・オブ・新幹線」の「N700A」だ。
最新型の「N700S」もだいぶ増えているが、N700Aもまだまだ現役であり、主力車両として頑張っている。
新幹線に乗り込み、予約をした席に座り、弁当を広げる。今回購入したのは「折尾名物かしわめし」だ。なんだかんだ言っても、駅弁を食べるなら電車の中が良いと思う。
中身を確認すると、「味付け鶏肉」「錦糸卵」「のり」が「かしわめし」の上にのり、「うぐいす豆」「奈良漬」「しそ昆布」「紅生姜」が脇を堅める。まさに「かしわめしを美味しく食べるための布陣」と言っていいだろう。
ここまできたら、あとは食すだけである。それでは「いただきます」。