こちらも少し前の研修記事になります。
今回は、掃海隊群について学びます。
まずは掃海隊群司令部にて座学研修。
掃海隊とは?
有事の際の機雷戦を主任務とし、
第二次世界大戦時に設置された機雷の処分も行う部隊。
(Wikipediaより)
機雷戦とは?
対機雷戦
港湾などの閉塞や、航路に損害を与える目的とした機雷戦に対し、
設置された機雷を探知して無力化させる作戦。
機雷敷設戦
艦艇・航空機・潜水艦によって機雷を敷設する作戦。
機雷には幾つか種類があり、
主なものとしてはこちら。
係維機雷
○ゲームのマインスーパーがまさに係維機雷。
○半分空気で下が火薬となっている。
○現在も20万個位敷設されている。
○沈めるためでなく、損傷目的。
(心理的効果・脅威継続・海上交通停止による経済影響)
○安価
沈底機雷
○海底に沈んでいる機雷。
○機雷の上を船が通ったときに爆発。
○船の音・電磁で見分けて探知、爆発する感応機雷。
掃海方法としては、
2023年2月のMAMORに分かりやすい記事があったので、
引用させていただきます。
掃討
ソナーで機雷を探知、爆破。
自走式機雷処分用弾薬(EMD)もあるが、
水中処分員(EOD)がハンドソナーを使って行う場合もある。
係維掃海
機雷をつなぐワイヤーを切断し、
浮上した後に機雷を爆発させる。
感応掃海
艦船と思わせるような磁気・音響を出す掃海具によって
あたかも艦船が通ったと思わせて機雷を自爆させる。
また、機雷を見つけた場合、
○大きい場合は現場処分
○海から海上保安庁に連絡 → 海上自衛隊
○陸に上がってから警察に連絡 → 陸上自衛隊
と、処分のする管轄が変わるんだそうですよ
座学研修のあとは、
船体構造がFRP(繊維強化プラスチック)の
掃海艇えのしまを見学です
これは、ワイヤーを切断するカッターの現物。
そして、S-10(水中航走式機雷掃討具)。
遠隔操作無人潜水機です
それでもEOD(水中処分員)でないと入れない場所では、
このハンドソナーを使って、機雷を探知するんですね!!
このブログでも何度か出現している再圧タンクは、
潜水病の治療のために使われます。