内燃実習場の次は…
本日のお目当て!!
潜水医学実験隊
見学ツアーです。
潜水医学実験隊
潜水に関する
医学や心理学、人間工学などを研究し、
潜水艦乗組員や潜水員(ダイバー)の安全を
確保するための実験・訓練を行う機関。
地上に深海を再現する
深水潜水訓練装置を保有するほか、
水流装置を備えた深さ11mの訓練水槽や、
潜水病治療用の設備を持ち、
潜水医学研究の最先端として
ダイバーの教育、訓練、指導を行っている。
要は、
潜水のスペシャリストを育てる部隊!!
というところでしょうか。
まずは、深海潜水訓練棟へ。
これが深海潜水訓練装置。
手前にある長細い形は
減圧室(居住区画)と呼ばれる居住区画で、
真ん中の移乗室(準備区画)を挟み、
左右に設置されています。
深海潜水訓練装置では、
飽和潜水
をシミュレーションすることができます。
知床遊覧船の事故で話題になった飽和潜水。
jso clubに詳細が記載されていたので、
一部抜粋しますね。
飽和潜水
深海での潜水作業で高圧が体にかかると、
身体組織に窒素などの不活性ガスが
溶け込んでしまう。
その状態のまま深海から急浮上すると、
血中に溶けていたガスが
圧力の低下で気泡になる。
それが減圧症という症状で、
気泡ができると、
血管が詰まって頭や腕に激痛が走るほか、
最悪の場合は
脳梗塞を起こして命を落とす恐れもある。
そのため、
例えば水深90m程度で40分作業をした場合
浮上には約6時間半もの時間を
かけなければならない。
しかし、同じ場所に潜る度に、
そんなに時間がかかってしまうのでは
潜水効率が悪く、
任務として実用的とはいえない。
そこで、あらかじめ地上で加圧を行い、
体組織に飽和状態まで気体を
取り込ませておくのが飽和潜水の原理。
カップヌードルの加圧された姿
凄く小さくなっちゃうんですね…
装備品の数々も展示されていました。
2008年には潜水艦救難艦ちはやが、
実海面による
飽和潜水450mを達成したそうです!!
(Wikipediaより)
その際は、
①加圧:2日
②海底作業:1時間
③減圧:20日
作業時間1時間に対して、
20日と気が遠くなるような減圧期間。
本当に大変な任務だということを
数字が表していますね。
続いては、訓練水槽棟へ。
訓練を拝見することができました!!
このプールは床が可動式で、
最大水深が11m。
潜水艦個人脱出訓練
などが行われるそうです。
この黄色いものは移動ベルと言い、
水中を移動可能な緊急用呼吸スペース。
このクレーンに吊られて移動します。
プールの中から手を振ってくれました!!
さあ次は、
海軍機関術参考資料館と
海上自衛隊創設史料館へ
移動します。
第2術科学校オープンスクール③ 海軍機関術参考資料館・海上自衛隊創設史料館
に続く