。まるで,ファンタジー小説の中のヒーローになったかのような気分だ。 ストーリーの柱となる,四つの勢力に協力要請するクエストは,それぞれが大きな山場になっており,rmt,非常に達成感があるものだった。 またクライマックスの直前,一人一人のキャラクターが別れの言葉を述べていくところなどは,感動的であると同時にワクワクさせてくれる場面であり,個人的にはMass Effectシリーズ以上に満足感を覚えた。移動中の世間話からも,各キャラクターの個性がよく見られ,「このキャラと連れ立って旅すると,どんな会話を交わすのだろうか」ということをつい試したくなる。 斬新なアイデアに乏しく, 言語によるハードルの高さが目立つ ストーリーへの異常なほどこだわりや,会話で光るキャラクターの個性など,BioWareが得意とする部分での完成度の高さは素晴らしい。 とはいえ,ではDragon AgeがBioWareの一連の傑作RPG群を越えたかと聞かれると,いささか悩ましい。もちろん,「越えたか越えないか」という問題はファンにとって重要ではないだろうが,コンシューマ機を考慮してデザインされた操作性やメニューの使い勝手には,簡略化されすぎた部分があり,Mass Effectシリーズで見せてくれたようなような,ゲームデザインに関する新しいアイデアがあまりないのは残念だ。 物語は確かに壮大で,ドラクエ10 RMT,このレベルに達するRPGはそうないだろうが,フェレルデン世界をライブに見せるためにカットシーンを多用し過ぎている感じもする。例えば「このNPCとの会話で,わざわざクローズアップする必要があるのか」という部分がいくつかあり,ストーリーのスムースな進行を妨げているようだ。 巨大なドラゴンと対峙する場面も。ドラゴンに噛まれると死を待つだけなので,後方からサポートしてくれるヒーラーが不可欠だ。Dragon Ageの世界感は,九つに分かれた時代のサイクルが数百年に一度に訪れ,それと共にダークスポーンが地上を腐敗させていく現象が起こるというもの。タイトルどおり今は“ドラゴンの時代”なわけである また,BioWareほどのベテラン開発チームであっても,完全なオリジナル作品を作るのは難しいらしく,音楽やムービーは映画「ロード?オブ?ザ?リング」のような雰囲気を受けるし,物語の展開は以前筆者が読んだ,あるファンタジー小説とよく似ていたりする。中盤の高揚感とは対照的に,なんとも尻すぼみな最後は,続編や拡張パックを考えてのことだろうか
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