「誰も居なくなった方がチョコ渡しやすい」とまだ見ぬあの子に配慮し、
最後まで教室に残る。
そのときのドキドキ感がたまらない。
デリヘルで女の子を待っているときのドキドキ感と似ている。
「先生から話があるけー、残っといてって言われた」と、聞かれてもいないのに
他のライバル男子に宣言する。
しかし何も無 いまま下校を促す放送が流れる。
「家に帰るまでが遠足だ」と昔の偉人たちは言った。
そう「家に帰るまでがヴァレンタイン」だ。
後ろから迫ってくる足音に細心の注意を払いゆっくりと自宅に向け歩を進める・・・・
自宅に到着。
ふーっとため息をつき鞄をおろし、自室に入る。
「まだあきらめるでないぞ若僧よ」と誰かが囁く。
ヴァレンティヌス様だ!あきらめたらそこで試合終了だ。
何かないか、何かないかと頭を高速回転させる。
あった!電話だ!「家に帰ってからが本当のヴァレンタイン」だ。
まさにコペルニクス的転回が僕の頭の中で起こった。
まだ見ぬあの子はきっと電話の前でそわそわしているに違いない。
風呂のときも飯のときも電話が鳴れ ば1番に出た。
母には「今日友達から電話かかってくるかもしれん」と前置きはしておいた。
そして夜はふけてゆく。
ヴァレンティヌス様に見放されたまま今年で30歳を迎えた。
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