父親は55歳でこの世を去った。
父親と母親は私が高校生のとき
離婚した。
酒乱で借金まみれ。
母親は毎日泣いていた。
別れちゃえばいいじゃん
わたしは母親に言った。
え、いいの?と何度も確認する母親。
別にわたしの人生じゃないし。
離婚してから父親にも母親にも
付き合ってる人が居た。
わたしは母親について行ったが
時間があれば父親のところへ遊びに行った。
父親とはいつからか、お互いに携帯を変えたり番号を変えたりで音信不通になってしまっていた。
近いしいつでも会えるし
そう思っていた。
父親は
父親の彼女さんの家で暮らしていたらしい。
お金が無くて、国保も払えてなかったという。
実際、10割負担の紙を見つけた。
だから、病院も行けなかったのだろう。
血を吐き、血便も出ていたと聞いた。
ある日、彼女さんが帰宅すると
父親はキッチンで倒れて
すでに冷たくなっていたという。
彼女さんが110番か119番かしてくれて父親の遺体は警察で預かってくれていた。
それでわたしに電話があったというわけだ。
警察に到着し、父親と対面した。
本当に苦しそうな顔だった。
わたしは泣き崩れた。
あのとき別れちゃえばなんて言わなければ
淋しいおもいなんてさせなかった。
1人にしないで済んだかもしれない。
病院もちゃんと通って治療できたかもしれない
わたしは警察署で
ずっと泣いた。
本当にもう戻ってこないの?
後悔しかなかった。