「飛ばしウキだな！」

遠くの豆鰺対策、まずはじめに思いついたのは、フカセでちょっと沖に流して探る時に使う、斜めに傾斜したウキ。

ところが、近所の釣具店で探したところ、考えていたような飛ばしウキが置いてない……。思ったより自重のあるものが多く、10gを越えるものが殆ど。そして値段が結構はりやがる。

仕事先で偶然入った釣具店で見つけたのが、

5.8gと4.0g。これならいけそうだ。

自宅から直ぐの多摩川河口域にて、0.6gのジグヘッドを着け、ぶん投げてみたところ、暫く放置で根掛かりさせる事に成功。大丈夫、リグは落ちている。

しかし、外房に行けば波がある、風が吹く……思ったようにスローに落ちていくか……？

そして当然ロストもあるだろう。飛ばしウキを何個も買えるようなセレブなら、アジングでは無く南の海で松方ばりにトローリングでカジキでも追っかけてるわけで、お財布に余裕の無い自分は代替品も用意する。

スーパーボールにパイプをぶっ刺したような物を作ろうと思ったんだが、なかなかスーパーポールを売ってる場所ってのが分からない。

小学生の姪っ子に聞いてみたところ、「二丁目のバンビっていう駄菓子屋で売ってた！」と、明確かつ強力な情報を入手。

仕事帰りに威圧感まるだしの服装のまま、「二丁目のバンビ」まで赴き、ガキの群れをかき分けるようにして店内を探すと……あった！スーパーポール。しかし、くじ引き！！

一回三十円のくじを、引いても引いても何故か？二等～四等くらいのデカいサイズが当たってしまう。飛ばしウキとして使うには完全にウエイトオーバーだ。

無駄な時に無駄な運を使い果たすのは嫌(ﾟДﾟ)！　だったので、駄菓子屋のオヤジに、「そのハズレの一番ちっちゃいヤツと交換してくんない……？」とお願いしたら、快く取り替えてくれた。

そんなこんなで家に持ち帰って作ったのが、

ウエイトも4gと、キャストするのにちょうどいい。ただやはり、ぶっ刺したパイプの径が細いのか、飛ばしウキと違って球体だから安定感に欠けるからなのか、リグが落ちるのがかなり遅く感じた。（多摩川調べ)

そしてこの自作の飛ばしウキ、回収時に気をつけないと、テトラに当てようもんなら跳ねて飛んで行ってしまいそうで不安。

ラインは、ピンキーの06を選択。

PEと迷ったが、フロート内径での摩擦を考えたらポリの方がいいんじゃないか？と考える。

フックは0.3g～0.6g位を用意。

場合によってはいつもの単体（1.0g ～)の方がいいのかもしれない。

ワームも、スワンプ信者としては掟破りの小さく、短いものをなりふり構わず、用意。ワームパケまでも。

いちおうアミパターン？って事になるのかね？コマセは人工的なものだけど。これも順調に釣れるようならば、いつものなげーワームと釣り比べてみたい。

ここまで準備して、「フロートだけで大丈夫か？潮馴染みも考えたらスローシンキングなブツも……。」と不安になってきた。

先頃、闇の世界から帰還された魔王が操る「オユマル」なるリグは、肝心の「オユマルくん」を週末までに用意出来そうに無い。

そこで急遽自作したのが、

こんなブサイクなキャロ、今まで御覧になられた事御座いますか？

タックルボックスの片隅に埋もれていた「ちょっともう使わないだろう」というキャロに、ホームセンターで買ったゴムシートみたいな物を装着。

形がバラバラなのは、目安でキャロに装着した後に、湯船でいちいちチェックしながら、好みのフォールスピード、好みの姿勢になるよう削っていったから。

これが結構シビアな作業で、ゴムの位置を少し上下したり、削り過ぎたりすると、途端に尻上がりに沈んだり、棒ウキのように直立してしまう。

実際海は塩分濃度により浮力が増すだろうから、湯船でのチェックはあまり意味が無かったかも知れない。

そしたら現地でまた削り直せばいいさ。

果たして……準備は整ったものの、思惑通り遠くのコマセつき鰺は釣れるのか？

Can I do it?

週末は……

吠えろ！AJ！！