「ついに『アイアンシェフ』も『知りたがり!』同様、3月で打ち切りが決定しました。4月からはバラエティー番組で仕切り直しです」(フジテレビ関係者)
昨年10月、13年ぶりに復活した「アイアンシェフ」(フジテレビ)が、残すところ“余命2カ月”であることが日刊ゲンダイ本紙の取材で分かった。
93年から6年間放送した「料理の鉄人」の焼き直し。視聴率3冠奪回の切り札として、特に力を入れていた番組だけに、「セットだけでも数千万円の制作費がかかっている。とても2クールで回収できる額ではありません」(番組制作関係者)。
現場の雰囲気は悪くなかったというが、フジがこれだけ早く見切りをつけたのは、一向に視聴率が上がらないからだ。
初回こそ2ケタをマークしたが、その後は6~8%台。大晦日には紅白の裏で6時間の特番を放送したが、最終的には4%前半まで数字が落ち込んだ。今年に入ると、イタリアンレストランを舞台とした江口洋介主演のドラマ「dinner」に主宰の玉木宏が“飛び入り出演”するなど、巻き返しを図ったが、18日放送の視聴率は6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。同時間帯ワーストだった。
「打ち切りは、視聴率3位に転落したフジの現状を象徴するような出来事。苦し紛れに“昔の名前”に手を出し、食い潰して終わった。前作と代わり映えのない、安易過ぎる演出にも問題があったが、上層部が口を出し、現場が萎縮してダメになる典型的なパターンでした」(前出のフジ関係者)
……この記事でおわかりのように、フジテレビの新番組としてスタートしたばかりのあの≪アイアンシェフ≫が、今年の3月でさっさと終了してしまうのだという……。
それについて次のようなコメントが寄せられていた。
コメント①
二番煎じするくらいなら、再放送でいいんじゃないのか?と思うけどな。「嫌なら見るな」の社員は、まだフジに居座ってるのかな?
コメント②
どっちみち焼き直しだし、ミシュランや食べログなど様々な評価が乱立する時代に合っていなかったのもあるが、せめて鉄人と主催が前回並みかそれ以上にキャラが立っていたら半年で終わることはないだろう。それでもどっちみち1年くらいで打ち切りだろうけどな。
コメント③
テレビの番組というものは旬というものがある。昔大ヒットしたドラマを今見ても違和感があるようにオリジナルの料理の鉄人がヒットしたのも当時の時流を見据え旬を掴んだからだろう。それを昔の名前だけで焼きなおしても当たるわけがない。時流すらも読めないテレビ局員は誠に申し訳ないがこの仕事に向いていないと自覚するべきだろう。
コメント④
そりゃそうだろw あれで行ける!と判断するようなスタッフがプロデューサーとか出来ちゃってんの?w 誰をターゲットに作ってんのかまったく理解不能、料理の鉄人ファンは、あんな面子でアイアンシェフなんて元の番組のこだわりが無い物には嫌悪感しか持たない、若い奴ねらうなら玉木じゃねーだろ、似せてレポーターやろうとしてる宮川は不快なだけだったし、初回みてがっかりしてそれ以降みてねーわw
メシアの反論
代わり映えがない?
二番煎じ?
焼き直しにすぎない?
はっきりいわせてもらうが、それで全然OKである。元祖料理の鉄人を知らない世代の人たちや、元祖料理の鉄人のおもしろさを理解できなかった世代の人たちが楽しむことができるからだ。
実際、私は元祖料理の鉄人が放送されていた頃は10代の子供だったので、そのおもしろさがよくわからないままたまに漠然と見るだけだった。
それから10数年、ようやく料理の鉄人のおもしろさがわかるようになり、≪アイアンシェフ≫のスタートには本当に胸が躍ってしまった。
私は金曜日はTBSの金スマしか見なかったのだが、≪アイアンシェフ≫がスタートしてからは【8時からのアイアンシェフ、9時からの金スマ】ということで金曜日の夜を“黄金の120分間”として週に1度の楽しみにするようになっていった。
それだというのに、視聴率の低迷からわずか半年で打ち切りとは限りなく残念である……。
そういえば前述の記事に寄せられたコメントの中に次のようなものがあった。
メシアの選ぶベストアンサー
ちょっとやってみて、すぐに数字が出なかったから即打ち切りでは情けない。鉄人が本物の凄腕だけに、数字はあまり気にせず続けてみてほしかった。ただ司会の玉木は存在感ゼロで個性も無し、独自の色が出せないなら鹿賀丈史をそのまままた連れてきた方が良かった。
……異論はない。
実は私も新主催者の玉木宏には少し首をかしげていた。存在感ゼロとまではいわないが、鹿賀丈史、本木雅弘と比べると明らかに個性が薄い……。
私だったら新主催者として、堺雅人あたりにお願いをしていた。または思いきって豊川悦司あたりを起用するという冒険の道もあったと思う。
しかし、私がどれだけいっても、≪アイアンシェフ≫が3月で打ち切りになるのは動かしようのない現実なのだろう。
ほかの記事にも書いたことなのだが、アセンション後の新世界のテレビ界では視聴率を競う必要がないので、よかったらアセンション後にでも≪電波少年≫などとともに復活してもらいたい。