アセンション後、私は世界天皇業のかたわら、サッカーとエレクトリックギターを勉強したいと思っているのだが、それまでの間は鉄拳というテレビゲームをライフワークにするつもりでいる。
その鉄拳のシリーズは現在≪鉄拳TT2≫(以降TT2)というものなのだが、前作≪鉄拳6≫からの驚異的な進歩ぶりに私は感動の震えを止めることができないでいる。
鉄拳6が発売されたのが2009年、TT2が発売されたのが2012年、つまり、わずか3年のインターバルというわけである。そのわずか3年の間に鉄拳の技術レベルが唖然とするほど高まっているのだ。その例をいくつかあげようと思う。
その①━━ラグ
鉄拳6のオンライン対戦でのラグはとてもひどく、理想のコンボはほとんどきめられず、思うようにキャラを動かすこともできない。しかしTT2のラグは非常に快適で、理想のコンボも理想の動きも可能になった。
その②━━段位
鉄拳6オンラインのランクマッチは対戦相手の段位がバラバラだったのだが、TT2からは近い段位の相手としか当たらないようになった。段位は近い段位の相手との対戦でしか上がらないので、それを配慮してのことと思われる。
その③━━次の試合までのインターバル
鉄拳6オンラインでは1試合終わったあと、しばらく待たないと次の試合がはじまらない。ひどいときは30分たっても1時間たっても試合がはじまらないときもあるほど。ところがTT2では試合終了後、だいたい15秒以内に次の試合がはじまるのである。
その④━━リプレイデータの保存
鉄拳のオンライン対戦の試合は保存してあとで観ることができるのだが、鉄拳6の場合は保存したい試合を試合終了後、わざわざ自分で操作して保存しなればならかなった。ところがTT2は1日30試合戦ったとして、その30試合すべてが自動的に保存されるのである。しかも鉄拳6時代は保存できなかったプレイヤーマッチの試合も保存可能。
その⑤━━カスタマイズ
鉄拳6では最大2パターンしかカスタマイズできなかったのだが、TT2では5倍の10パターンのカスタマイズが可能になった。
私がこれだけ細かく説明しても、鉄拳のての字も知らない人たちにはなんのことかさっぱりだと思うが、鉄拳6からTT2への技術レベルの進歩ぶりは本当にすさまじいものがある。TT2が現代なら鉄拳6は明治や大正といったところか。それほどの大進化をたったのわずか3年で遂げてしまったのだ。
『科学や医学は止まることなく進歩し続けている』━━という言葉を聞いたことがあると思う。私は科学にも医学にもまったく詳しくないのでよくわからなかったのだが、鉄拳6からTT2への大進化ぶりで生まれてはじめて具体的に痛感できたといっていい。
結局、私がなにをいいたいのかというと、たかが何年何月何日のどこどこで地震・津波が起きるという予測くらい、近い将来に可能になるのではないのか?ということだ。そちらの研究も進められていると思うが、鉄拳というゲームがわずか3年で比較にならない大進化を遂げたのを見ると、地震や津波の予測くらい簡単にできる科学技術の発明は時間の問題のような気がしてくるのだ。
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