メシア的感動のアンビリバボー傑作選  アメフトスター選手の知られざる過去 第5話 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 それからもキム・ヨンヒは3つの仕事をかけもちしながら働き続け、ついに3LDKの家を購入した。

 

 
 新しい家の中にわくわくした様子で入るハインズ・ウォード。キム・ヨンヒはいう。

 

 
 「自分に誇りを持つのよ」

 

 
 それからハインズ・ウォードはチームの主力選手として活躍。プロチームのスカウトからも注目されるようになり、ドラフトで上位指名されることが予想された。

 

 
 が━━ピッツバーグ・スティーラーズに入団はきまったものの指名順位は3順目、全体の92番目という予想外の下位指名だったのである。 

 

 
 結局、ハインズ・ウォードのプロ1年目は1度も先発の起用はなかった。しかしハインズ・ウォードは錆びることなく、ほかの選手の倍の練習をこなした。そんな彼の脳裏には常に人の何倍も働き、自分を育ててくれた母がいた。そしてハインズ・ウォードはようやくワイドレシーバーとして試合に起用されるようになっていった。

 

 
 しかし、ある日のロッカールームでのことだった……。

 

 
 中に入るとチームメイトからの罵声がハインズ・ウォードを待ち受けていた。

 

 
 「調子にのんなよ!」

 

 
 「優秀なクォーターバックがいなけりゃ、おまえはなんの役にも立たないさ」

 

 
 「そういうことだ。混血児!」

 

 
 チーム内で孤立していたハインズ・ウォードだったが、彼はこのあと意外な行動に出る……。

 

 

 

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