西暦2009年4月初頭、日本列島が北朝鮮のミサイル問題に揺れる中、アメブロ内で勃発したひとつの大きな戦いが終わりを告げた。私メシアとパントさん率いる10数人の反メシア派の組織メシアに(M)敗れた(Y)ブロガーズ(B)、略してMYBによる聖戦である。
パントさんがさっさと私の記事《“隠された窓”について》をテーマに採り上げていればもっと早く終わっていたのだが、生まれながらにしてうじうじねちゃねちゃした性情らしいパントさんのために長引く形になってしまい、ようやく、やっと終わってくれたというところである。
しかし、聖戦が無事私の勝利に終わったのには、とあるひとつの偶然の力が作用している。
私はパントさんに幾度もこのようなメールを送っていたのだ。
「勉強会のテーマに《“隠された窓”について》を採り上げることになったらメールで知らせてくださいね。私も参加しますから」
しかしいつまでたっても知らせのメールがこない日々が続くこととなった。
そんなある日、久しぶりにふとパントさんのブログをのぞいてみると、なんと《“隠された窓”について》が唐突に採り上げられていたのである。
その瞬間、私の全身に憤りが走った。『なぜ私に内緒にこっそり採り上げたのだ!採り上げることになったらメールで知らせてくれといったじゃないか!』と。
パントさんが私に秘密に《“隠された窓”について》を採り上げたのは、理解力の低いアホ仲間たちや自分びいきの仲間たちと適当に語り合い、私が知らないうちに《“隠された窓”について》をさっさと終わらせようという意図だと思われる。
しかしパントさんが《“隠された窓”について》を採り上げた当日に偶然私がそれを見つけ、コメントを1番乗りで入れたがためにパントさんの薄汚い計画は失敗に終わってしまったのだ。
しかし、それにしても、パントさんというのは本当にいったいどこまで卑怯で、どこまで姑息で、どこまで品性のねじ曲がった人間なのだろうか?と絶望感と恐怖感を抱いてしまう。
たとえタイミング悪く私に内緒で《“隠された窓”について》を採り上げたことがばれたとしても、正々堂々と姿をあらわして素直に謝罪をするか、最後までそれなりの反論をくり出すかをすべきだろう。しかしパントさんは私との論争を手下たちにやらせ、自分はURL非公開で別人のふりをしたコメントをちょこちょこっと入れるだけだったのだ。それもテーマなはずである《“隠された窓”について》には触れようとせず、まったくちがう方向に話をずらそうという意図が丸見えのコメントばかりを……。
やはりパントさんはドブネズミの中のドブネズミだったようである。
ドブネズミ━━漫画『北斗の拳』にはドブネズミのような悪人キャラという悪人キャラがびっしりと恒久的に出てくるが、その中でも私が最も好きな悪役キャラがコウケツという人物なのである。詳しく知りたい人は本屋さんに行って『北斗の拳』を読んでみてくれ。載ってるから。
しかし読んでいた当初はあくまで漫画の中の人物であって、現実の世界にこんな腐りきった濁りきった性情の人間などいないだろうと思っていたのだ。しかしパントさんとの出会いにより、現実の世界に存在することを強く痛感した。
きっと『北斗の拳』の原作者武論尊さんは、パントさんのような実在の人物をモデルにコウケツを創作したのだろう。
そんなパントさん率いるMYBと私の聖戦は私の圧倒的な論破勝ちに終わり、総帥であるパントさんの腹心たちが姿を消してからパントさんのアホなKY友達がふらっと登場した。
かなり古いいい方になってしまうかもしれないが、まさしく“お呼びでない”といったところである(笑)
そんな聖戦をルカさんという初登場の方がきれいにしめくくり、パントさんたったひとりの誤解から巻き起こった大事件“パントさん事件”は本当の終わりをむかえることとなった。私もようやく安堵の息をついて、晴れやかな気分でブログ生活をスタートできるようになったというところである。
そんな私の勝利は、けっして私ひとりだけの力では無理なものだった。私を唯一サポートし続けてくれた百鬼丸さんという方なくして今回の勝利はありえなかった。
はっきりいって私ひとりだけでもMYBのアホ隊員全員を論破することは簡単だったが多勢に無勢なため、手下たちが話をややこしくし論点をメチャクチャにされてしまう恐れがあったのだ。それを百鬼丸さんが未然に防いでくれたおかげでMYBを壊滅させることができたのである。百鬼丸さんにはただただ感謝だ。
たったひとりで戦い続ける私を影からサポートしてくれた百鬼丸さん。私が源義経で百鬼丸さんが弁慶といったところかな。
私とパントさん一味の間でおこなわれた聖戦は終わった。これでアメブロ界に平和が戻ったことだろう。アメブロガーたちはおのおのの仕事をこなしながらアメブロを更新し続け、様々な人間模様で彩られた複雑なこの世界をときには笑い、ときには涙しながら生きていくのである。
なにはともあれ、聖戦は私の勝利のうちに幕を閉じた。これでようやく今までずっと重かった胸も徐々に軽いものになっていくであろう。
……しかし、ドブネズミの中のドブネズミのパントさんのことである。このまま一筋縄で済むとはどうも思いづらいのだが……。