梅雨の晴れ間に、

薔薇の妖精が姿を現した♪

 

ザ・フェアリーがその薔薇の名

 

 

遅咲きで、ふわり枝垂れ咲く横張性の薔薇

噴水のように咲かせたくて

カップ型大鉢の真ん中に立てた支柱に

1番太い枝を縛っただけの仕立て方

 

 

トップの蕾まで全てが咲き切れたら

見事な光景が描かれるはず・・・

 

 

なにぶんにも、今は雨の季節。

雨滴をたっぷり含んだソフトピンクの花びらは、

咲くやまもなく茶色に変わる・・・

 

この日の撮影分がベストだった。

 

 

 

 

 

花殻切りのとき、咲き出したばかりの薔薇と

咲き出す前の薔薇4種類は、

(ザ・フェアリー、唐子咲きテリハノイバラ、

センセーショナル・ファンタジー、十六夜の4種)

雨の中でも咲かせようとそのまま残しておいた。

 

 

唐子咲きテリハノイバラも横張性の薔薇

棘が少なくしなやかな蔓を

2つの方向に分けて誘引している。

 

 

 

パーゴラに誘引したERマウンテンスノーの

太い枝の隙間を縫うように上方向へ1つ

 

 

パーゴラ下のアイアントレリスに沿って

横方向へもう1つ。

 

 

 

 

先端を赤く染めた蕾が可愛い♪

アイボリーホワイトの花びらが解けてくると、

中に隠れていたのは、

くるんとカールした小さな花びら。

 

 

その花びらの一つ一つを縁取りする黄土色

(雨で茶変したわけではありません。)

この縁取りが花びらに陰影をもたらし、

花径たった3cmの小さな花を立体的に

くっきり見せる効果があるような・・・

 

 

日本原産の薔薇だけに

歌舞伎役者の隈取りの効果と同じ?

小さな花に日本の粋が凝縮している。

といったら、大袈裟だろうか?

 

 

まだまだたくさんの蕾♪

アメニモマケズ、カゼニモマケズ、

美しく咲き誇って欲しい!

 

 

センセーショナル・ファンタジーの、

1つ1つの花の命は短い。

 

 

開花して1、2日で散ってしまうが、

それより先に、

コガネの餌食になることが多くて・・・

 

 

鮮やかなピンクの逆ハート型花びらと

蜂蜜色の蕊とのコントラスト

スタイリッシュな細身の蕾

秋の真っ赤なローズヒップ

 

 

大好きな薔薇の1つだ。

 

 

 

 

アスチルベの白い海に

飲み込まれてしまった十六夜いざよい

 

 

 

たくさん咲いているのになあ・・・

 

 

こんな形なら↑、満月の一部が書けた

十六夜月の形に見えるが、

 

 

今年の十六夜は、大きく欠けた形が多い。

居待月?それとも臥待月?

いやいや、寝待月と名称変更申請中!!

 

・・・*・・・*・・・

 

 

花殻切りをしなかった薔薇が

実はもう1つある。

花殻切り不要の

セルフクリーニングの薔薇だからね。

ピークを過ぎれば勝手に

ポロリと花殻が落ちる。

 

しかも、

春の庭で開花1番のり!

霜が降りても咲いている薔薇!!

 

 

「あら、この花なに? 薔薇なの?」

「ええ、薔薇ですよ。花びらがない薔薇です。」

「?・・・・・・・??」

「花びらや蕊が退化して、

苞葉(萼)になってしまったんです。

よく見ると、

葉脈みたいなものが見えますよ。

見た通りの

グリーンローズという名前です。」

 

毎年、オープンガーデンで

ゲストと繰り返される会話だ。

 

   

   

 

 

秋になり気温が下がってくると花色は、

グリーンから紫味を帯びた赤に変わる。