雨に打たれ、項垂れた薔薇を切りました。

 

 

雨の重みに耐えきれず、ボキッと折れた

カンパニュラも切りました。        

 

 

お気に入りの花瓶に生けて、   

室内で楽しむことに決めました。 

 

 

雨染みで赤や茶色のスポットが出来、

波打つ花びらの縁は縮れ、

痛々しげな薔薇たち・・・

でも愛しい薔薇たち・・・

 

薔薇それぞれが華々しく咲誇る期間は、

1年のうちの2週間にも満たない。

その2週間のために

1年間ずっと愛情を注いできたのだものね。

 

 

 

薔薇たちが輝く季節を迎えると

まもなく訪れる雨の季節。

寒冷地での薔薇栽培の宿命だと知りつつも

完全に咲き切らせてやれないことが悔しい!

 

咲き切れなかったたくさんの薔薇たちが、

今も庭で、花殻切りされるのを

俯いた姿のままわびしく待っている・・・

 

コンサバで撮影を終えた薔薇を

森に面した出窓に移した。

ここで散るまでの一部始終を楽しもう♪

散った後の残像が、ガラスの薔薇に

記憶として留まることだろう・・・

 

 

・・・*・・・

 

 

梅雨入りの雨は雷を伴い激しかった。

その後ほとんど休むことなく

シトシト シトシトと

梅雨らしい雨降りが続いている。

 

 

 

今年は開花が4,5日遅れた。

ピークに達する前に、

梅雨入りの激しい雨によるダメージは

とてつもなく大きかった。

 

 

その後も続く雨になすすべもなく、

ボーリングして蕾のまま落ちる薔薇や、

開花するやうな垂れ茶変していく薔薇の様子を

ただただ見守るしかない虚しさ・・・

 

雨の中では除去する作業も出来ず

次第に汚れ行く様を見守る悲しさ・・・

 

 

雨が上がった時を狙って

たわわに咲き群れるランブリングレクターの

白い花びらを箒で叩き落とし

掃き集めて処分せざるをえないこともあった。

 

大量の花びらが雨で散ると

足下の植物に大きなダメージを与えるから・・・

濡れて他の植物に張り付いた花びらを

1枚1枚剥がす労力は大きすぎるから・・・

 

ただただ悲しい・・・

 

 

暖冬で枝の枯れ込みが少なく、

例年より肥料を多く与えたこともあって、

蕾上がりが良く、期待が大きかっただけに、

悔しさが募る・・・

 

 

寒冷地の上、湿度が高い森の中に

ひっそり佇む秘密の花園で

薔薇を育てることの

困難を想い、憂える・・・

 

 

それでもきっと体力が続く限り、

薔薇を育て続けるのだろうな・・・

薔薇の微笑みを知っているから!

薔薇が期待に応えてくれることを

知っているから!

 

・・・*・・・

 

やっと咲き始めたばかりの

センセーショナル・ファンタジー

 

 

 

1~2日しか持たない花だが、

扁平で真っ赤なローズヒップが美しい薔薇

 

 

今年はそのローズヒップも諦めるようになるだろか。

雨降りの日は、虫の活動が鈍るから、

受粉の媒介を期待できない。

 

いよいよこれから咲きたくて

たくさんの蕾を抱えた薔薇が数本、

庭でそのときを待っている。

綺麗に咲けるといいけれど・・・・

 

 

 

・・・*・・・

 

今日の画像は撮り溜めしたまま

アップ出来ずにいた薔薇たちの中から

ピックアップしました。

 

その中の最後の1枚(↓)

 

 

春霞にレンズを向けると

にわかに光が差し込みました。

 

輝けるシーン♪

 

瞬く間に光は去りました・・・