居住地域は自然災害に強い土地柄だからと

みくびっていた気持ちがあったのは事実です・・・

しっぺ返しの痛手を少々貰ってしまったけど、

その話は後回し

 

台風の素敵な置き土産からまず!

 

・・・*・・・

 

小田代ヶ原へ草紅葉を見たくて

先週出かけたばかりなのに、

あいだ3日をおいて

月曜日にまた出かけてきました♪

台風の素敵な置き土産「幻の湖」を見に。

 

 

4日の間にミズナラの黄葉はさらに進み

森の中は黄金色

あいにくの曇天、晴天なら

もっともっとキラキラ輝いていたことでしょう

 

今回は低公害バスに乗らず、景色を楽しみながらのんびりと

小田代ヶ原往復+小田代ヶ原1周の約9kmほどを歩きました。

 

 

ミズナラの黄金色に赤や朱が所々に交じって 

 

 

 

焦茶、ベージュ、芥子色、オレンジ、赤・・・

秋色のパッチワークと『貴婦人』

小田代ヶ原が一望できるポイントに着きました。

 

 

4日前よりさらに美しい草紅葉

そして、4日前と大きく異なるのは、

 

 

草紅葉の中の水たまり♪~♬

 

 

画面左にはみ出して、水たまりは大きく拡がり

台風19号の大雨が置き土産に残した

『小田代湖』が出来ています。

 

 

数年に1度大雨の後にだけ姿を現す

『小田代湖』

昨年に続いて2年続きの出現は

珍しいのではないかしら?

その前の出現は

2011年の8年前だったと聞きます。

 

地球温暖化で台風は今後どんどん強大化していくとのこと

これから毎年のように「幻の湖」が

出現することになるのでしょうか?

それもまた困ったことに違いない!!

 

 

 

同じアングルで撮った↑(10/14)(10/10)を比べると、

 

 

草紅葉に彩られた湿原の一部が

湖と化した事が分かることでしょう。

神秘的な美しさです♪

 

小田代ヶ原は水の出口がありません。多量の雨水が溜まると、

地下浸透して自然に水が引くまで湖が形成されます。

 

草紅葉が水に飲まれずに

美しいまま残っているように見える

湿原の東側ですが、実は

下部のほとんどが水に浸かっている状態でした。

 

 

 

 

湿原の中央部から西側では

ダークカラーとベージュが織りなしていた

縞模様の草紅葉が広い範囲で

すっかり水の中に

 

 

湿原と繋がっていた『貴婦人』が

ポツンと孤立・・・・

でも、凜とした佇まいの美しさは変わらず

水面に端正な姿を映していました。

 

 

水鏡面に映る貴婦人を撮ろうと

カメラを構えていたマニアのなんて多かったこと

 

 

普通、小田代ヶ原では姿を見かけることのない

鴨が4羽水面で寛いで。

2kmほど離れた戦場ヶ原を流れる湯川から

新天地を求めてやってきたのかしら?

 

 

 

 

この白樺近くの休憩スペースで

カメラを構えているときのこと、

黒く小さな体にピンクの足、

そして細い尻尾…野ねずみ(多分ヒメネズミ)が、

草陰にちょろちょろ入っていく姿が

目に止まりました。

愛嬌ある姿が可愛い!!

 

でも・・・・・

 

十数回は来ている小田代ヶ原で

野ねずみの姿を見るのは初めて!

おそらく、野ねずみも

湿原の中のマイホームと豊かな餌場を

台風の浸水で奪われた被災鼠なのでしょうね。

身の危険を犯して、休憩スペースに

お弁当のおこぼれを探しにやってきたのかも・・・

 

また、湿原を取り囲む遊歩道付近では

何カ所も土砂の流入がありました。

今後、植生の変化に影響が出ることでしょう。

 

台風がもたらした神秘的な景色に

うっとりする一方で

自然の脅威が背中合わせにあることを

感じずにはいられませんでした。

 

 

 

 

・・・*・・・

 

 

前回に続いてクマの狼藉の跡(?)を

何カ所も見つけました。

 

 

湿原一周する間にこんな立て看板を3つ

 

 

 

遊歩道の手すりにも狼藉跡!

右側の引掻き引掻き傷はクマの爪痕?!

 

 

 

人間の姿がない夜の間に、

果実や木の実を求め、

冬ごもりの準備をしているのかも・・・

 

 

木黄金色のミズナラの葉

ミズナラのドングリ、唐松ぼっくり・・・

台風が振り落としていった宝物を

バッグのポケットに忍ばせ、

山を下りてきました。

 

 

・・・*・・・

 

 

いよいよ憎らしい台風の置き土産の話です。

 

 

線状降水帯の真っ只中にあった日光地方

台風の接近からの総降水量は、

奥日光で500mmを超えました。

栃木県の1/4の面積を占める日光でも

被害が出た箇所は数多くあったようです。

 

その中でも私の居住地域は

自然災害の影響があまりないところです。

自宅も実家も無傷でした。

始めから高をくくっていたところがありました。

 

 

しっぺ返しだ!自然を甘く見るなよ!!

 


ところが、台風一過の13日

コテージガーデンにやってきて唖然!!

 

舗装道路からの入り口には

土砂の堆積が山のように!

無舗装の引き込み道路は

あちこち陥没し、

庭の中には、砂礫と泥が流入し

庭の半分が3~4cmの厚さで埋まっていました。

植物のダメージは小さかったけど・・・ホッ・・・

 

 

100mほど離れた裏山が一部

土砂崩れを起こしたらしいのです。

12日夜間、山からコテージに続く道は

ごろんごろんと音を立て川のように流れたと

近所の方から聞きました。

ここに30年住んで、初めての事だとも。

 

入り口の土砂の除去と

除去した土砂で引き込み道路の補修とで丸一日

二軒のご近所さんと計4人で協力し合ってやりました。

 

土砂は重いだけで除去や運搬に

さほどの困難はありませんでしたが

粘土のように粘り滑る泥はタチの悪いこと!!

なかなか思うように片付け作業が運びません。

腰に脇腹に腕、手首

あちこちが筋肉痛で痛みます。

夫婦ふたりでまだ数日かかることでしょう。

 

庭の泥を除去するだけでこんなに大変!!

水の氾濫で浸水した家屋の片付けが

どれほど大変であるか身を以て知りました。

 

様々な災害で被災された方々への

「お気の毒にね。」とか「大変ですね。」という

安易な言葉かけは上から目線であったと

深く反省しています。

 

以上10/15の記事更新  

 

 

・・・*・・・ 以下10/16追記 ・・・*・・・

 

 

昨日10/15は新聞の休刊日であったため

県内や市内の被害状況を

把握できないままに記事更新をしました。

今朝の朝刊を見て呆然

県内の詳細が分かるにつれ

あちこちの被害のすさまじさに心が痛みました。

 

小田代ヶ原に行けたのは

本当にラッキーなことでした。

奥日光の他のハイキングコースは

川の氾濫で土砂に埋まったり

遊歩道が流されたり・・・・と、壊滅状態

小田代ヶ原へのコース以外は

通行止めになっている現状です。

 

東京と日光を結ぶ東武日光線も

僅かな区間運行はあるものの

沿線の災害で不通となっている状態です。

秋が年間で1番の稼ぎ時である

観光地としての日光の痛手は大きい!!

 

観光業に携わっていない日光人にとっては

通行困難となる恨めしい渋滞の季節ですが、

深刻な事態はやはり憂えてしまいます。

複雑な心境・・・・

 

 

被災地の皆さん、

心を奮い立て共に頑張りましょう!!