10日の間に秋の移ろいの進んだこと!!
吃驚しました。
白樺やミズナラ林の黄葉の美しいこと♫
曇天の下でこの美しさです。
梢の間から木漏れ日が差すような
たっぷりの日差しがあったなら、
きっとキラキラと黄金色に輝く
光景が繰り広げられていたことでしょう。
10日前と同じ道を散策したのに
黄金色のミズナラ林の中は
違うものに思えました。
ゆったり流れる川面に映る黄色が
波間にゆらゆら揺れて
落葉し、梢がむき出しになったズミの樹は
無数の紅い実がびっしりと
10日をおいて10/4に再び訪れた奥日光は、
かつて6年間通った勤務地ではあるけれど、
今はもう足繁く通うところではありません。
それなのに、出かけたのは、
7年ぶりに出現した幻の湖をみるため!
幻の湖の名前は『小田代湖』
前回は2011年、その前は2007年
数年に1回、大雨の後に姿を現します。
湿原の小田代ヶ原に
流入流出する川はありません。
大雨の後、あふれ出した雨水が
地面に完全に浸み込んでしまうまで
姿を見ることが出来る湖です。
今回は台風24号の置き土産となりました。
通常、大雨後1ヶ月前後は
姿を見られるようです。
多分10月いっぱい楽しめるのではと、
地方紙では紹介されていました。
過去には、
水が引ききらないまま冬を迎え、
氷湖として春まで姿を留めた年もあったとか・・・
それだけ、半端ない雨量だったのでしょうね。
10日前の散策は、
小田代ヶ原の草紅葉が目的でした。
東側の水没が少ないエリアの草紅葉は、
落ち着いた色合いに移ろい素敵でした。
(↓)10日前と比べてください。
今回も小田代湖から戦場ヶ原へ
ミズナラ林の中を歩きました。
戦場ヶ原の草紅葉も色が出てきて、
周囲の木々も色づき、
少しずつ秋の深まりが見られます。
ゆったり流れる川にも
流れに沿う湿原にも
野鳥の姿が多く、
鳥たちがのんびり寛ぐ様子は
毎回心癒される光景です。
・・・*・・・
幻の湖との出会い、
紅(黄)葉や色付いた木の実の美しさ
日光の自然に抱かれる喜びを
味わう一方で、
自然の驚異を見せつけられることにも・・・
脳天気にはしゃいでいたのは、
幻の湖に出逢ったときまで・・・
湖を離れ、
ハイキングコースを進むと
美しい紅葉の中に残された
無数の台風の爪痕!!
衝撃が続きました。
雨後の湖の規模はもっともっと大きく、
遊歩道まで飲み込んでいたようです。
遊歩道に土砂の跡が残り、
遊歩道両サイドの植物はなぎ倒され、
夏にトモエソウとホザキシモツケが競演していた場所には
周囲から流入した土砂が堆積・・・
来年の花の季節の景観は
今年までとは違うものになることでしょう。
太い枝が、まだ生気の残る葉をつけたまま
あちこちに横たわり、
唐松ぼっくりをつけたままの無数の枝が、
まるで空から降ったような光景が続く。
至る所に巨木が倒れているのも見られました(画像なし)。
水鳥がのんびり羽繕いするこの木も
川岸に生えていたが為に、
根元の土を流水にさらわれ
川の中に倒れてしまったようです。
そんな木がたくさんありました。
枯損木ではないのですよ・・・
色づいた葉をつけたまま倒れているのです。
難を逃れた唐松の巨木
川面に張り出した下枝に絡みついているのは
大雨の時、川を流れた水草や枯れ草
水面から2m以上あります。
ここまで増水した名残です。
幻の湖が現れた!と浮かれる前に、
素敵な置き土産を残した同じ台風が、
実は、多くを奪い傷つけていったのだと
気付くべきだった!
しかし、包容力のある大自然は
あるがままを受け入れ
倒れた木々を無駄にすることなく
滋養に変えて、
また新しい命を脈々と育むに違いありません。
・・・*・・・
日光で木々の紅葉の訪れが一番早いのは
竜頭の滝周辺といわれます。
この3連休をかわぎりに
日光秋の観光シーズンスタートです。