は~っ、アカンサス・モリス? 

それから、ウィリアム・モリスだって?

いったい、なんだい、それ?


「このアカンタレが、蕎麦モリスぎだってぇの!」

蕎麦屋の親父が小僧に、怒鳴ってんのかい?

 

 

「ウィ~ッ、ア~m、モーイイッス~~ゥ」

断りつつ、ろれつ回らぬ酔っ払いが、

杯差し出しの図かい?

 

何言ってんだか~♬ オイラ、ちんぷんかんぷん~♪

このオイラに解体珍書をご指名かい?!

そりゃないぜ、しば~じゅさん

 

だけど、だけどなぁ・・・・

オイラ、久しぶりの登場だもんなぁ・・・

出たいもんなぁ~ 

 

Hello,everyone. I'm Welcome-Bancho. 

How have you been? って、

みなさんにご挨拶したいもんなぁ~ヘ(゚∀゚*)ノ

 

ヨッシャ、ヤルヤル やったるデェ~!

にわか勉強すっからよ、

ほんのちょっと時間をくだせぇ、しば~じゅさん!

 

 

        これが、

        

                              アカンサスモリスだよな!?

                                                          Just a minuite please!!

                                                      I'll come back soon!

 

 

・・・*・・・

 

 

Hello, everyone. I'm Welcome-Bancho. 

I'm Cottage garden guard man bird.

How have you been?

Of cause, I’ve been fine!!

 

 

 

オッホン、オイラが今日は解体珍書をやるんだぜぇ♪

番鳥に出来るのかって?

大丈夫、ダイジョウブ、まっかせなさい!!

ちっとばっかし、調べてきたからさ、

うまく行くぜ!!

多分うまく行くと思う・・・ぜぇ~~!

うまく行かなかったらぁ・・・そんときはゴメンなっ。

 

 

 

 

まずは、アカンサスモリスとウィリアム・モリスの関係・・・ん?

 

ウィリアム・モリス(William Morris)は、

19世紀イギリスの詩人にしてデザイナー

ステンドグラスもやってたんだ!

彼がデザインした植物模様の壁紙や絨毯などは

あまりにも有名だぜ。

しば~じゅさんがリスペクトする人物ってわけだ!

 

そのウィリアム・モリスがデザインモチーフに

アカンサスモリス(Acanthus mollis)の葉を多用してんのさ!

 

へぇ、同じモリスでも、morris と mollis の違いがあるんだぁ!

 

 

しば~じゅさん秘蔵の書には、

 

 

アカンサスモリスの葉がモチーフになってる作品が

たっくさん載ってるんだぜ!!

 

  中身より外箱に惹かれてお買い上げ♪

 

 

空き箱だけ、何年も保管しているんだってさ、

クククッ、笑っちゃうぜ

中身はゼリーだったらしいが、

味は覚えてないんだってよ・・・

 

古代ギリシアやローマ時代の建築にも

アカンサスの葉が彫刻のモチーフで見られるそうだ。

オイラ、見たことないけどね・・・

 

ダークグリーンの羽状に深く切れ込んだ巨大な葉

アザミの棘のような先端をもつ葉

そしてコントラストが効いた雄大な花穂と奇異な花容

その美しい迫力が、

古代から多くの人を魅了したんだろねぇ!!

しば~じゅさんに言わせれば、

「アカンサスモリスは、凜々しく優雅にして猛々しい!」

ってことになるらしいぜ~

 

コテージガーデンを作った暁には、

絶対にアカンサスモリスを植える!!

しば~じゅさんの憬れだったんだぜぇ。

オイラもしば~じゅさんが取り寄せた苗を

嬉々と植えていた姿を思い出すよなぁ

 

ところがだ、

暑さにも寒さにも強いはずが

毎年わさわさ茂っても、いっこうに花を咲かせない・・・

「今年も咲かなかった・・・」

しば~じゅさんのがっかりした顔を見る度に

オイラも泣けたぜ・・・

 

初めて花が咲いたのは一昨年だぁ、

8年目にしての快挙だぜ!!

「花を咲かせるには、冬芽が凍えないようしっかりマルチングを」

那須のリーフハウスで教わったとおりにしたら、

うまくいったんだってよ!

 

 

・・・*・・・

 

 

前置きが長くなっちまったぜ・・・

 

まずは、コテージガーデンで咲くアカンサスモリスの

生長日記から始めるぜ。

 

 5/13 葉が茂り始めた

 

6/15 蕾2本が上がっているのを確認 

 

  6/30 蕾の先が白くなり始める

 

別の場所で、    

花穂4本が上がっているのを確認 

 

 

こちらは、  ホザキナナカマドの陰で

                         日当たり悪く、全体的に軟弱な色をしている。

 

 

 

7/2 開花を確認    

 

 

 

下から覗くと、花の下側は鋭い棘がいっぱいだぁ!!

痛そう! オイラの嘴も負けるぜ!

 

ペロン、上側の庇みたいのを  めくると、

 

                 何だこりゃ!花びらの上に蕊が乗っかってるぜ。

      上側に花びらはないのかな?

 

 

 何か気持ち悪くないかい?

 

   花糸か?それとも花柱かな?

   鳥の脚のように奇妙にひん曲がっててさ・・

   オイラの脚に似てるだろうって?

   と、とんでもない!!

   オイラの脚は、すらっとスリムだぜ♪

 

蕊の様子を上から見ると   

 

                     赤いカニ爪みっけ! 何だこりゃ?

 

 

???がいっぱい!!

やっぱり、解体するしかないぜ!!

 

 

・・・*・・・

 

 

 

7月10日    花穂だけでも高さは1m超え

 

 

 

花穂の先端は全体的に明るい緑色。

開花近くなると紫色が濃くなってくるみたいだな。

 

 上をめくるとやっぱりキモイよな!

 

 

 

 

 

左の開花したのと右の開花前の花を取ってきたぜ。

 

さあさ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!!

いよいよお立ち会いの解体ショーの始まりだい!!

 

 

 

まずは、花の上側からと下側から観察だぜ。

 

 下側は2枚重なっているけど・・・?

 

 

 

 

  上側の赤紫の庇みたいのが萼なんだとさ!

     萼をはがした様子だぜ

 

 

  下側のトゲトゲ葉は 苞葉

 

アカンサスはギリシア語で{棘」のこと。

苞葉に棘が生えていることに因むんだそうだぜ。

 

 

 

 

花の部分は、やっぱり下側だけの3枚かな?

上側に花びらはないぞ・・・

開化前は左右の花びらが閉じたまま外に出てきて、

その後 左右2枚が開くみたいだな。

 

 

 

 花は萼と苞葉の間にこんな風に挟まってるんだ

 

 

 

花を持ってそっと引っ張ったら、簡単にすぽんと抜けた!!

花びら3枚しかないけど、付け根はリング状に繋がってるぜ。

 

 

 

ということは、・・・合弁花なんだな!!

合弁花の朝顔の付け根をそのままにして

半分花びらをもぎとった形みたいだぜ

 

おしべ4本は、花びらと一緒に抜けた

1本残ったのが、めしべだな!

 

じゃあ、めしべが付いているこの緑の部分はなんだろ?

あっひらめき電球 これも萼の一部だっ!!

 

 

上側を最初にもぎったから、

形が違う下側は、別物と思ったんだよ

そうに違いないぜ!!

 

  実は、これがセットで萼なんだ!!

 

形が異なる上下に左右の小さな2つで

萼ワンセットなんだぜ!!

面白いよなぁ♪

 

 

 

 

花の付け根の繋がった部分を切ると、こんな形だぁ!

おしべの葯は赤くて固くて、白髭どっさり!

カニ爪に見えたのは、この葯だ!!

 

 

 葯の中には、ねっとり花粉がびっしり

 

 

花を縦半分に切ると、こんな様子だぜ。

付け根の子房の中に、種の赤ちゃんかなぁ?

黄緑色の小さな粒々があるよな!

 

 

 

 

 

萼や苞葉、花びらに通った脈と色の美しさに

しば~じゅさん、うっとりしていたぜ♪

 

 

・・・*・・・

 

 

 

ほっほっほ~~

無事に(?)オイラのオツトメ終わりやんした

最後までおつきあいありがとね~~~

 

また、近いうちに皆さんお会いしましょう!!

しば~じゅさん、頼んだぜ!

 

そこんとこ、よろしくな!!   

 

                                         by Welcome-Bancho