サブッ~!!
空気が凍る! 景色も凍る!
北寄りの冷たい風が吹きすさぶ中、
昨日、春の妖精に逢いたい一心でカメラぶら下げ
「四季の森 星野の里」をひたすら歩いてきました。
スプリングエフェメラル~春の妖精~
落葉樹林の林床で、春先に開花し夏まで葉をつけると、
あとは地下で過ごす一連の草花の総称。
「春の短い命」という意味で「春の妖精」とも呼ばれる Wikipedia
スプリングエフェメラルの1つ、 セツブンソウの自生地
栃木市星野の「星野の里」を訪ねてきました。
数年前にも一度訪れましたので、二度目の訪問です。
栃木市観光協会HPによると、群生の規模は日本一であり
さらに、自生の北限であるとのこと
星野の里周辺には、たくさんの自生地が点在し、
自生地mapがHPに載っています。
・・・*・・・
昼食で立ち寄った蕎麦屋前の道路の割れ目で、
オオイヌフグリの小さな青い花がきらきら笑ってた♫
蕎麦屋の石垣の割れ目から、
タチツボスミレ一輪ぶら下がり、
風に逆らい、ぷるぷる震えてた♫
どんなに寒さが続いても、
「春よ、来い!早く、来い!!」
春を焦がれる小さな命は、すでに目覚め
動き出しているのですね♫
・・・*・・・
駐車場で、車から降り立つと、
まだ芽吹きには遠く、黒々とした木肌が目立つ木立の中に、
所々明かりが灯ったように鈍く黄色に光る木が・・・
蝋梅が、どの枝にもびっしりと花咲かせ、
甘い香を辺り一面に放っていました。
芳香に誘われるように蝋梅の木の下をくぐり、散策路へと
タイミング良く訪れることができたようです。
6~7分咲きのまだまだ楽しめますの状態でした。
落葉樹林の日当たりの良い場所に、
白い妖精達が、咲き群れていました♫
あいにくの冷たく凍えた風が吹いてなかったら、
もっと綺麗に撮れたのに・・・・
セツブンソウだけでも約120枚も撮ったのに、
風に抗ってふるふる震える花の姿ばかり・・・
ピントが合った物は、半分に至らずです。
落葉樹の林床といっても、
ふかふかの土に覆われているような場所ではありません。
落ち葉、枯れ枝、枯れ草、小石や砂利・・・・
どちらかと言えば荒ぶった地に降り立った
白い妖精
妖精のイメージの雰囲気とは真逆に近い環境に咲くからこそ、
その清楚な佇まいの儚さや健気さが、
いっそう際だって感じられたのかも・・・
三姉妹 そろそろ咲きましょうかと相談しているのかな・・・
アップのお顔は、誰かに似ていると思いませんか?!
そう、ヘラボレス(クリスマスローズ)に似てますよね♫
だって、セツブンソウもヘラボレスも、
互いに親戚筋のキンポウゲ科なんですもの!
・・・*・・・
星野の里をあとに、もう一カ所立ち寄りました。
星野の里からほど近い、華蔵寺の境内へ。
華蔵寺に着く頃は、一端風が収まり、穏やかな日差しに♫
星野の里の画像は、日差しがあったにもかかわらず、
凍った空気が写っているように感じられます。
華蔵寺の画像は、一転して、
暖かい春の陽気が漂う画像になりました。
暖かい日差しの中では、妖精達も微笑んでいるみたい♫
立ち襟から伸びた細いうなじに花一つ
ランダムな切れ込みが軽やかな真っ白の萼片
そう、花びらじゃないんです!!
キンポウゲ科だからね!
背丈は10cm足らずと、ずっと小さいけれど・・・・
総苞葉(茎葉)の銅色を帯びた緑と不規則に切れ込んだ形とが、
白い花の清楚さを引き立てているようです。
セツブンソウに花びらはあるのでしょうか?
ヘラボレス(クリスマスローズ)のように、
退化してネクタリー(密線)になっているのでしょうか?
ユニークな形の黄色い部分が、セツブンソウの花びらです!
ヘラボレス同様に、密線に変化しています。
中央のめしべを取り囲む青紫色がおしべ
ほら、おしべの葯から花粉が出ていますよ。
ヘラボレス同様、花後に展開する葉が、
姿を現し始めている物もありました。
花蔵寺の境内は、
白梅の古木の高い梢から舞い降りる梅の香、馥郁と♫
早春の香りのシャワーに包まれておりました。
*
ショウジョウバカマ、カタクリ、ニリンソウ、サンリンソウ。
コテージガーデンに棲むスプリングエフェメラル達が、
コテージに春を運んでくるのは、いつでしょう?