白露に 風の吹きしく 秋の野は
つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける (文屋朝康:百人一首より)
夜来の雨が、野の草葉の上に白露を留めて去りました。
降り注ぐ陽光を受けて、白銀に輝く白露の光景
今朝、コテージに向かう車窓から眺める景色に
ふと口をついて出た文屋朝康の一首
野分の風が吹いているわけではないけれど、
急がなければ、儚く消え去る白露
車から下りるとカメラを手に、
慌て急いで、先ほど通り抜けた野へと走りました。
チカラシバに置かれた、つらぬき留めぬ玉が散る前に
撮らないと!!
*
ヌスビトハギの枯れ茎に、白銀の雫を散りばめた薄衣・・・
草葉の上に留まった雫とは違って、
こちらは細い細いイト(糸)で、
しっかりつらぬき留められているようです。
これならちょっとの風では、散り飛ばぬ!
しかし、「こんなはずじゃなかった!」と、己のイト(意図)に反した有様に
一国一城の主は、雫に囲まれ困りあぐねているらしき。
一国一城の主は、「腹が減っては戦はできぬ!」と、のたまふ。
・・・*・・・
コテージガーデンのRaindropsが消える前に、こちらも撮らないと!!
カカリアに留まったRaindropsに映り込むは、
ブロワリア・ビスコーサ
カカリアの綿毛にも留まった♪
ブルビネの花殻付きステムが、ハートのラインを段々に描く。
ハートのラインに留まったRaindropsがティアラを象る。
萼の中にたくさん咲いたモダンタイムス♪
アノダの果実に光をまぶし、
ムスカリの葉をきらきら縁取る♪
朝の内のわずかな時間だけ顔を見せていた☀
いつの間にか雲間に隠れ、今は冷たい雨が降っています。
これからしばらく、天気はぐずつくようですね。