9月23日(土)の地方紙朝刊第一面を飾った写真は、小田代ヶ原の草紅葉

 

        「今年は去年より色が出ているみたいね。

         去年はちょっとがっかりだった・・・リベンジだわ!

来週半ばが見頃だろうと言っているけれど、来週は用が続くし・・・」

 

        「じゃあ、明日行くことにしようか!!」

 

           と、いうことで24日(日)に奥日光は小田代ヶ原と西の湖へ

 

 

赤沼駐車場から低公害バスに乗り換えようとしたら、バスは出たばかり。

次のバスまで30分待ち!ならば、小田代までハイクしようか!!

4km所要1時間の行程。

多分バスを待った方が、小田代到着は早い。

だが、こんなにすがすがしい青空広がる大自然の中を

ただぼうっとバスを待っているだけではもったいない!!

 

 

 

少し黄味を帯びてきたミズナラの林の中を歩く。

燦々と降り注ぐ光のシャワーの中で、ミズナラの葉はいっそう黄金色に輝く。

 

ここで石楠花橋を渡ったら、小田代まであと2kmの道程

 

 

 

橋の上に立ち、

左右から差し交うミズナラの梢越しに川面を見下ろす。

 

 

 

水面に揺れ写るミズナラの葉の黄金色と

水中の流れに身を任せる水草の緑色とが

川面の金色のさざ波に解け合い織りなす景色に

モネの絵の中に迷い込んだような錯覚に陥る

 

 

 

 

 

 

 

ミズナラ、ウラジロモミジ、白樺・・・原生林の光と影の中を横切り、

小田代ヶ原展望台に到着。此処までで50分。

 

 

 

 

かつては景色が開けていたのだろうな。

森は生きている!

年月を経て生長した白樺と唐松の間に

見え隠れしている薄茶色の景色が小田代ヶ原!!

 

 

ここから小田代ヶ原の入り口までは、低公害車が通る車道を10分ほど歩く。

車道沿いの景色も、8月初めに野アザミを見に来た時とは大きく変わった。

 

 

 

白ヨメナの可憐な花が今を盛りと咲き誇り、

 

 

 

8月に青々と茂っていた羊歯はすっかり秋色と化して

湿原を吹き抜ける風に波のように大きくうねる。

 

 

 

 

8月に固い蕾だったニッコウアザミの大部分はすでに花終わり、

綿毛となって旅立つ準備に入った様子

 

 

  

 

わずかだったが残り咲きの花に出会えた♫

 

 

 

あっ!!

 

 

赤く色づいたホザキシモツケノ枝越しに

小田代ヶ原に広がる草紅葉が見えた!!

 

 

 

 

湿原に広がる秋色パッチワーク♫

この景色が目に入ったとたんに高鳴る胸

なぜか目頭が熱くなり、めがねのレンズが曇ってきた・・・・

 

この景色は、まだ車道の途中から。

小田代入り口に辿り着き、正面から「貴婦人」と一緒に望む景色は

もっと素晴らしいのだろうな!期待にさらに胸膨らむ!!

 

 

 

いよいよ、獣害対策の防護柵のゲートから小田代ヶ原に入る。

 

 

↑ 8月2日 野アザミやホザキシモツケが咲き乱れる小田代ヶ原

湿原は緑のグラデーションで描かれたパッチワークだった

中央に佇むのが、「小田代ヶ原の貴婦人」と敬愛を込めて称される白樺

 

 

↓ そして、9月24日の小田代ヶ原

黄・オレンジ・赤茶・薄茶・・・・秋色のパッチワーク

 

貴婦人の右方向の景色

 

 

中央部分の景色 まだ緑の部分が残る

 

 

貴婦人の左方向の景色

 

 

 

 

8月に、  

 

              薄紫の花を咲かせていた野アザミは、

 

 

 

 

わずかに綿毛の名残を残す姿も見られたが、

大部分は焦げ茶色の枯れ茎のみが、

華やかな草紅葉の中に身を隠すように

寂しげに立っていた

 

イタドリとホザキシモツケ↑↓

 

 

 

残り咲きコオニユリに出逢えて、なんだか嬉しくなった。

 

  

 

コオニユリの周囲に見える黒い筋のような枯れ茎は全て野アザミ

 

 

 

↑↓ クガイソウの花穂も枯れて茶色に

 

 

 

 

 

 

 

白ヨメナ越しに、 小田代ヶ原を望む

 

 

 

・・・*・・・

 

 

小田代ヶ原から西の湖へは低公害バスを利用。

西の湖バス停より西の湖までは徒歩20分。

小田代より西の湖まで沿道を縁取るように咲くのは白ヨメナ。

 

 

 

 

沿道から森の奥まで一帯が白く小さな花で埋め尽くされている景色は圧巻。

昨年10月始めに来たときは、すでに花の時期は終わっていた・・・

 

 

 

 

 

 

西の湖はかつては中禅寺湖と繋がっていたそうだ。

湖の一部に土砂が流れ込み寸断された遺留湖

人影はまばらで、静寂の湖を独り占めしているような気分に♫

 

 

 

 

湖岸のズミの木には、小さな紅い実がたわわに実って

 

  ズミの花(6月・戦場ヶ原)

 

 

 

西の湖からバス停に戻る道で、キノコや唐松ぼっくりに出逢った

 

 

・・・*・・・

 

 

西の湖から赤沼駐車場までの途中で小田代ヶ原を通過

運転士さんがスピードを落としてくれた。

そのときの車窓からの一枚

 

 

 

 

 

車中からなので、目線が高い位置にあることと、

日が西に傾き、光の差し込む角度が変わったことで、

美しい一枚が撮れた♫