“雑木林の中に咲く30万本の彼岸花”
此処は、群馬県伊勢崎市、早川淵彼岸花の里
小暗き雑木林の中を曼珠沙華が埋め尽くす緋色の世界
雨に濡れ、黒々と鈍く光る木々の樹皮と
燃え上がる炎のような緋色の花とが織りなす
異空間のような世界
緋色の中に時折混じる白や橙の花色が、美しく際立ち、
緋色の世界の均衡を心地よく破る。
早川淵を訪れたのは、台風接近の9月17日
雨粒を纏い、
ディテールがぼやけた曼珠沙華の花姿には
また別格の趣がある。
曼珠沙華の群落を離れた早川淵対岸の一隅に、
不思議な花色の曼珠沙華がひっそりと咲くのを見た。
緋色と白花が交雑して、覆輪や斑が生じたものなのだろう。
傘を差しながらの撮影は焦点がなかなか定まらず、
鮮明に写ったRaindropsは、この1枚のみ。
せめて一脚を持って行けばよかったなぁと、後悔先に立たず・・・
・・・*・・・
早川淵から車で10分ほどの太田市は、
「東国花の寺・常楽寺」へと足を伸ばした。
「花の寺」と冠するとおり、四季折々の花に彩られるお寺だそうだが、
一昨年訪れたのも曼珠沙華の季節だった。
境内の至る所が、曼珠沙華の緋色に覆われた光景は圧巻だが、
曼珠沙華と季節の花々との競演がまた素晴らしい!
毎年この季節、県内と近県の曼珠沙華巡りをするが、
今まで巡った中では一押しだと思う。
緋と白と
萩 芙蓉
小紫式部 白花秋海棠
赤花秋明菊 白花秋明菊
斑入り石蕗・羊歯 女郎花
藪 蘭
サルビア・グラニティカ 阿鼻叫喚
藤袴
蓮の実 燕子花の鞘
水引と雨雫
全てが、緋色の曼珠沙華と、美のハーモニーを奏でていた♫