新国立美術館国立新美術館で「ミュシャ展」が開催されているのを知ったのは、

NHKスペシャル番組「華麗なるるミュシャ 祖国への旅路 パリ・プラハ二都物語」

3月16日放送ででした。

 

大好きなミュシャ、でも、今まで抱いていた印象とは全く異なるミュシャの側面

いえいえ、これこそが本当のミュシャだと知りうるそんな展覧会に、

絶対行きたい!!

 

女性好みの画家と思っていたhusも、これは絶対に見ないと!と思った様子

テレビ視聴後、即決!!

春のガーデニング作業がピークを過ぎたら、そしてGWの混雑を回避して行こう!!

東京まで出かけるのだから、もう一か所どこかに・・・・!?

そうだ、薔薇の見頃を迎えているであろう横浜イングリッシュガーデンがいいねぇ♪

 

 

ということで、5月12日(金)に、行って来ました。

 

まずは、横浜へ。

 

YEG直通の無料送迎バスが出ているという情報を得て、

発着場に行ってみると、すごい行列!!40分待ちだそうです。

ピーク時は、平日も関係ないのね・・・

一昨年の4月下旬、薔薇の季節の前に行ったときは、

貸し切り状態に近かったのになぁ・・・

 

 

 

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ゲートから、まっすぐ伸びる薔薇のトンネルをくぐる

まだチラホラ咲き出したばかり

でも、外側のペレニアルガーデンからローズトンネルを見ると、

 

 

 

日当たりのよい上部には、結構咲いている♫

 

 

 

 

色とりどりの蔓バラに覆われた板塀、

根元にはカラーリーフや宿根草の美しい植栽

 

 

 

 

薔薇の植え込みに配された、

銅葉やライムグリーンのカラーリーフが絶妙なアクセント!

素敵だなぁ~♫~♪

 

 

 

 

S字を描く園路の小道が、期待感を膨らませる♪

このカーブを曲がったら、どんな光景が待っているの!?」

 

 

補色や同系色などを意識して植栽された

コンパニオンプランツの草花がバラを引き立てる♪

 

 

 

 

 

スタンダード仕立ての薔薇や、木々を這い上る薔薇たちが、

立体的な空間を創り出す光景にウットリ

いつも真似したいと思うのだけど、なかなかねぇ・・・

 

 

 

スタッフオンリーのフェンスのあちら側の庭だって、とてもおしゃれな空間♪

 

 

 

 

つる薔薇を引き立てる脇役として、たくさん見かけたクレマチスとスイトピー

あることに気づいちゃった

 

白の薔薇に白いスイートピー

赤い系の薔薇に赤いスイートピー

 

ピンク系の薔薇にピンクのスイートピー

 

同系色同士を組み合わせていましたよ!

 

 

 

 

心ときめいたバラ達

 

  

    ???                                            ロサ・ウィルモッティアエ

 

ルイ・リール

 

 

 

  

  ロサ・チェウィッティー                        ドクター・A・J・フェルハーゲ

 

 

なんだか原種系や半八重の薔薇ばかりに心惹かれちゃった!!

特にロサ・グラウカの血を引くルイ・リールには、メロメロ

ショップの苗コーナーで見つけて、連れ帰りたかったけど、

美術館や電車の中では・・・・・諦めました

でも、いつか絶対に手に入れると、心には誓ったの!

 

以前からシングル咲きの素朴な薔薇は好きだった!

その傾向がどんどん強くなっていることに、改めて気づかされたわ!!

 

黄色い薔薇は苦手です

でも、初めて出逢ったフェルハーゲに胸キュン❤

チョコレート色のステム、そして深いオリーブグリーンの緑の葉が

黄色の華やぎを抑えて、上品とさえ感じたの~

素敵だなぁ~♬

出会う機会があったら、庭に持ち込んでしまうかも・・・・

 

 

脇役のこの紫陽花にも心ときめきました。

 

 

枝先に花序一つという咲き方の普通の紫陽花のタイプではないのです

一枝に、いくつもの花の塊が、ちょうど雪柳やコデマリのようにつき

風に揺れる様が素敵でした。

これも欲しいなぁ~~

 

そろそろ庭は引き算の時と思いつつ、相変わらず欲深なしば~じゅです。

 

 

 

 

見頃の時期にYEGを満喫できたことは大満足❤

でもね、エントランス付近のこの真っ赤な撫子と

園路の縁どりのショッキングピンクに近い撫子にボリュームがありすぎて

カラーの氾濫に辟易したのは私だけかしら?

 

帰りの横浜駅行の送迎バスは30分待ち

高島屋のデパ地下でランチを済ませ、

新国立美術館 国立新美術館に向かいました。

 

 

 

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ミュシャが後半生の情熱すべてを捧げたスラブ叙事詩全20作の日本初公開

チェコ国外に出るのも初めてのことで、世界初公開でもあるそうです。

 

スラブ民族の歴史や文化については、全くと言っていいほど知識がありません。

事前に知識を深めておけば、より深く理解できたのにと、

後悔先に立たずです。

 

それでも

無益な戦争への憤怒、恐怖、虚しさ、悲しさ・・・

支配される民族の決起と民族意識の高揚、そして平和への希求

愛国心に目覚めたミュシャの思いが、国や時代を超えて

胸に強く迫り来るのを感じました。

 

一枚一枚の絵のスケールも大きく、その迫力といったらありません。

等身大に描かれた人物が、ぽっかりと穴の開いたような暗い目に、

鋭い眼力をこめて語りかけてくる。

眼力にハートをえぐり取られそうなそんな気分にさえさせられる。

 

今まで知っていた

商業的作品の数々が創り出したアールヌーヴォーの

華麗なるミュシャの世界のイメージとは全く異なるミュシャの世界が

とてつもなく大きな迫力で、迫って来るのを感じました。

 

前半生に華やかな世界を創り上げたミュシャが、

民族意識に目覚め愛国者となったがゆえに、

ナチスドイツに逮捕拘禁され、肺炎を患って独房の中で息絶えた・・・

悲しい最期の事実も初めて知りました

 

全20作のうちの最後の5作は、写真撮影OKです。

平日でもあるにかかわらず、予想以上の混雑でしたので、

作品と一緒に観覧者が映り込んでいます。

比較すると、一枚一枚の絵のスケールの大きさが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影可能の5作品は、戦いの後の民族意識の高揚や

平和への憧れなどの

明るい展望が感じられるものでした。

 

 

知らないミュシャの世界を知ることができたのは喜び♪

でも、内容の重い作品の数々に、エネルギー消耗が大きかったかな!!

 

 

ミュシャ展の会期は6月5日までだそうです。