鬼怒沼(奥鬼怒)に端を発し、利根川に注ぐ鬼怒川
この鬼怒川の上流に、
平家落人伝説のある秘境、川俣(かわまた)という集落があります。
岸壁が切り立つ渓谷沿いを縫うように走る道路は、
車同士すれ違いができるかできないかの狭い部分もあり、スリル満点。
それでも、昔に比べればずっと安全?な道路になっています。
昔は、トンネルもなく,崖っぷちを走る険しい道路でした。
(川俣は市町村合併により現在は日光市ですが、旧栗山村でした。
父が、単身赴任で勤務していた小中併設校がありました。
37,8年前に、1度行った思い出があります。)
快晴の水曜日、husの運転で、川俣へ紅葉狩りに行って来ました。
ダム湖の川俣湖と瀬戸合峡(せとあいきょう)は、
「栃木の景勝100選」にも選ばれた紅葉の名所の1つです。
瀬戸合峡の見晴らし台に到着
川俣湖と川俣ダム、峡谷に掛かる吊り橋が、眼下に見えます。
紅葉もまあまあ綺麗♪
(今年は、奥日光もそうですが、天候不順で赤が綺麗に出ていません。
長雨に打たれたせいで、葉っぱの茶変や傷みも目立つし・・・・・)
吊り橋を渡る人影が見える。
よし、あそこまで行ってみよう!
聞けば、遊歩道があり、見晴らし台から通じる山道を下って行けば辿り着くとのこと。
土留めに木が打たれた階段になっているとはいえ、結構急な階段。
帰りは登ってくるわけだし・・・・。(´д`lll)
ぞっとするけれど、とにかく吊り橋まで行ってみたい♫
そんなに遠くはなさそうだし、頑張ろう
綺麗な紅葉に気を取られ、シャッターを切るたびに一休み
やっとダムまでたどり着くと、
吊り橋までの遊歩道はこちらへの案内板。
導かれるままに行きましたよ。
また階段を下りて行くんだって~(→o←)ゞ
下り始めると、ここから吊り橋まであと450段の標識 ヒェ~Σ(・ω・ノ)ノ!
husがニヤニヤしながら、「どうする?」って
「行きますよっ! 行きますとも~! ここまで来て、ただでは引き返せない!」
200と数十段下ったら、今度は上り階段
ダムと吊り橋はスゴ~ク近くに見えたのに
なんだかキツネにつままれたような気分です
すれ違う人たちはみな
額の汗をふきふき、息遣いが荒いことといったら
3枚目の写真で吊り橋のアイボリー色の塔の右側に写っていた
「天使の鐘」までたどり着いた~~ヾ(@^▽^@)ノ
「この鐘を鳴らすと、幸せが訪れるんだってさ。」
調子に乗ったhusは、鐘を2回鳴らしていた
あちらに見えるダムの壁に跳ね返るのか、
澄んだ鐘の音が峡谷に響き渡ります
この吊り橋の名前は、
わたらっしゃいつりばし
吊り橋の欄干から左を見降ろすと、
ダムの放水と
絶壁の所々にしがみつくように生えた木々の紅葉
右前方には、色鮮やかな錦秋
(陽射しが強くて白飛びしてます)
吊り橋の左欄干から下を見降ろすと
ヒャ~、コワッ 吸い込まれそう
この絶壁の高さは、100m以上あるのだそうですよ
左右の絶壁の挟まれて、紫色にけぶって見える山々は、日光連山
毎日見ている山々を裏側から見ているわけだねぇ・・・
形が違って見える 全く別の山のようだわっ
吊り橋の上からの絶景に感動 ここまで来てよかった
でも、来た道を引き返すことなんて忘れてたっ!
現実に引き戻されてしまった~ さて、戻ろうかぁ
標高約1400mの地点です。駐車場には、
樹肌が真っ白の大きな大きな白樺がそそり立っていました。
燦燦と降り注ぐ陽光の中で、
軽やかに輝くススキの白い綿毛
川俣湖は、ダムが築かれたことで出現したダム湖
50年前からこの水底で、静かに眠り続ける村があることを
忘れてはいけない・・・・