今年で3年めを迎えた「オープンガーデンイン下板橋」
春3月から秋10月まで、毎月1回(8・9月を除く)のオープンガーデン開催
今年最終回になる10月9日に、行くことが出来ました。
一昨年に続いて2回目の訪問です。
着く頃には雨も上がり、ウォームハートな一日を過ごすことが出来ました。
このオープンガーデンは、日光市板橋地区の山里で、
地域の賛同者たちの協力により開催されています。
(板橋地区は、市町村合併前の旧今市市にあります。現在は日光市ですが、
旧日光市の私の居住エリアからは、25kmほど離れています。)
板橋地区はのどかな田園風景が広がるところ。
現在も農業を営む家が多くあります。
昔からここに住み続ける住人と
山里ののどかな生活に憧れて、移り住んできた住人とのコラボで
開催されているオープンガーデンです。
活動の中心となっている方が、「ポッカラ」の森さん。
ポッカラとは・・・・
かつて経営していた学習塾の建物を開放し、
皆が集える場所「ポッカラ」を主宰しているのが森さんご夫婦です。
塾をたたんだために、空っぽになった建物
「カラ・カラ・カラッポ・ポッカラ」 ここで心が空っぽになってください
そんな願いを込めてつけられた名前だそうです。
その森さんの長年の夢は、オープンガーデンを開催すること。
かつて、イギリスのイエローブックで知ったオープンガーデンを
いつか、自分も!! そう願っていたそうです。
夢を現実に!
諦めない心と、実現化のためにたゆまない努力。
周囲をも引き込む強いパワーを持った魅力ある女性です。
どうせオープンガーデンするなら地域ぐるみで・・・・
そう願っても、山村という保守的な地域柄。
理解を得るまでは、相当のご苦労があったことでしょう。
始めの年は、お隣のNさんと2軒だけで、地域住人対象ののOGを開催し、
特別なことをするのではなく、ありのままの庭を見てもらうことを
アピールしたそうです。
それなら、出来る!! そんな声が聞けるようになり、
次第に賛同者が増え、今年は16軒の参加。
寄せ植えがあったり、
ガーデンオーナメントがあったり、
珍しい植物があったり・・・と、
そういうことがほとんどない、それが特徴のオープンガーデンです。
あるのは豊かな自然と田畑がひろがる山里の風景、そして、
ありふれた植物を丹精込めて育てた庭が、風景に溶け込んでいる。
多くの庭では、野菜と秋の花が肩を寄せ合って、仲良く共演しているのです。
どこか懐かしく、愛着と、ほのぼのとした温かさを感じる庭々。
秋明菊、鶏頭、千日紅、紫苑、百日草、ダリア、アメジストセージ、サルビア・グラニティカ・・・・
紫のグラデーションが美しかった「ポッカラ」さんの庭
その中で人目を引いたのが、アザミの仲間のオヤマボクチ
トゲトゲが痛いけど、これをドライにしてリースに使うとても素敵なんですよ
約300枚、たくさんの写真を撮ったのですが、載せきれないので
オープンガーデンの庭の様子をピックアップしました。
稲刈りが済んだ田んぼと田んぼの間に
まだ稲刈りが済んでいない田んぼが点在・・・・・
黄金色の美しさにはハッとするほどですが、
稲穂は小さくて、籾の付き具合も少ないような気がします。
???
黄金色の稲穂だけではありません。
見渡す限りに白い花。蕎麦畑です。
純白の花びらが散った後には、蕎麦の実が膨らんで・・・
1か月後には新蕎麦の季節です。
山里のガーデンや広がる自然を楽しみながらの散策
見落とせないのが、道端や杉林の下に咲く野草たちの美しさ(^^♪
ウバユリ ヤマユリ
キバナアキギリの見事な群生
感動です
杉林や道端に咲く可憐な野草たちにも、訪れる人々の目が留まるよう、
広い範囲の下草刈りにも心を配られているのだろうなぁ
そんなご苦労に思いを馳せました。
散策の途中で、ランチを
小高い場所にある小さなログハウス
女主人がたった一人で切り盛りする「レストラン・トゥ―リー」
たわわに実った大きなカキの木や鈴なりのナツメに目を奪われて
こちら、お店の看板娘
お客さんが来ると、尻尾を振ってわんわん吠えます。
来客があることを、中にいる女主人に教えているのですって。
お客が中に入ると、ピタッと吠えるのを止めるお利口さん
1日10食限定の和食ランチセット
食材はすべて、オーナーが自ら畑で作っている野菜とお米
これに、シフォンケーキと珈琲がついて、お得な1000円です。
うどんも手打ちみたいだったなぁ♪
ヘルシーなメニューで、とても美味しかった!
お土産にって、庭の甘柿をもいでプレゼントしてくれました。
トゥーリーの女主人も、地域の人々も、とっても温かくて
地域の人とのふれあいも魅力たっぷりでした。
庭先で、採れたての野菜を安価で提供してくれる方もいて、
美味しい食べ方など教えていただきながらの買い物も楽しかった♫
来年は季節を変えて、違う景色を見てみたい。
何度でも足を運びたい。
今回もそう思いました。
・・・※・・・
ポッカラさんの隣人Nさんに、
シモツケコウホネの群生地を教えていただいたので、帰路に寄り道を。
10年ほど前に、環境省の絶滅危惧種IA類に指定された貴重な植物です。
地域で「シモツケコウホネと里を守る会」を組織して保全に努めています。
http://www.nikko-aqua.com/aqua/spot.php?id=69
Nさんは、その会でも活動しておられるとのこと。
水辺に俯いてて咲く大きなアザミ(名前不明)も美しかった