毎年10月の3連休から、秋の観光シーズンのピークに突入
週末と平日の関係なく、市街地から奥日光まで、一日中渋滞する国道
3~4週間の間は、
住民の移動とて、身動きがとれないほどに
そうなる前に、今年は奥日光に行ってみたかった
小田代が原の貴婦人に会ってきたかった
小田代が原の草紅葉を見たかった
小田代の草紅葉の見頃は、木々の紅葉よりひと足早く、
例年なら9月下旬から10月上旬。
ところが、秋雨前線停滞で降り続く雨!
色付きに必要な低温になる日が少なく、1週間以上遅れたようです。
渋滞期を迎える前に何とか行きたい!!
行くタイミングをずっと図っていました。晴れた日がいいしね・・・・。
ピーク突入直前の10月7日(金)に、ぎりぎりのチャンス到来♪
せっかくのチャンス到来です!
天気は最高だし、小田代が原おだしろがはらだけではもったいない!
そこで、ちょっと欲張りな計画を!
赤沼P(地図下)に車を停め、低公害車のハイブリッドバスに乗り換えたら、
(ラムサール条約に登録しているので自然環境保全のため、
自家用車で湿原に入ることは許されません。
徒歩か低公害車利用のみが湿原に入る手段です。)
西ノ湖さいのこ(地図左上)まで行き、さらに千手が浜せんじゅがはままで歩く。
千手が浜で、復路のハイブリッドバスに乗り、小田代が原下車。
小田代が原を1周し、専門池いずみやど(地図右)を経て、
戦場ヶ原せんじょうがはらの遊歩道を歩き、赤沼へ戻る。
全行程のうち、10km以上は歩きました!
上地図の現在地「西ノ湖入口」でバスを降り、
車進入禁止の黄色いバーをくぐったら、西ノ湖へ向かってGO!
西ノ湖をめざして、
白樺やウラジロモミ、ミズナラ、カラマツなどが茂る森の中を♪
見上げれば、梢は高く、光に満ち満ちた青い空♪
森の中では、根元付近の1.2mほどをテープで巻かれた木々が目につきます。
何のためにテープが巻かれているか分かりますか?
以前はね、こんな風にネットで巻かれたものが多かった。
テープ巻にすれば、作業時間短縮かつ低コストで済みますよね。
実は、
トウモロコシを原材料にしたリンロンテープというものを巻き付けているのです。
5年以上の耐久性があるそうで、その後は生分解し徐々に土に返るそうです。
豊かな森を護るために、
広い森の木1本1本に、テープを巻き付けていく人たちのご苦労はいかばかりかと・・・
ただ、モミやミズナラにはもれなくテープ巻きされていたのに、白樺の木にはなかった!
これは、鹿も熊も白樺はお好きでないということなのかな?!
ちょっと不思議な白樺を発見!
太い根元が宙に浮きあがり、レース模様を作っています ん
左側の白樺の根元を見て、が解けました
レース模様の内側をよく見ると、朽ちた樹が横たわっているの
かつては、もっと太い樹だったはず。そう、根っこのレース模様一杯パンパンに。
倒木の上に、舞い落ちた白樺の種が、そこで発芽し、
倒木に滋養を貰って育ったのよね。
倒木に下した根はやがて地面に届き、それを見届けて、朽ちて行った・・・。
7本ほどの白樺が、同じようにレース根っこを持っていましたよ。
みんな1本の倒木に舞い落ち、平等に育ててもらった兄弟なのでしょう。
ドラマを感じて、ちょっとうるうる・・・・
育ち始めたきのこと、発芽のタイミングを図るドングリ
右のキノコの上と下に見える灰色の丸いもの
これはね、(多分ミズナラの)ドングリ帽子なんです
こうして、新しい命がまた森に育まれていくのですね。
風の音と空気の匂いが、少し変わったような気がする・・・・
あっ、森の向こうに見えてきた
西ノ湖が見えてきた
はい、これで湖の全容が見えました (*’艸3`):;*。 プッ
西ノ湖は、周囲が1.5kmほどの小さな湖です。
この湖に来るのは、これで3回目。
中学生の時に来たときは、対岸まで歩いて渡れそうなくらいに小さく浅い湖でした。
大学生の時に来たときは、周辺の森林の根元が水没するほどに大きくなっていました。
それから○十年後・・・、きっとこれがノーマルな大きさなのでしょう。
太古の時代は、中禅寺湖の一部であったそうです。
それが土砂の堆積によって切り離され、独立した湖(遺留湖)になり、今に至ります。
西ノ湖の水は中禅寺湖へと流れるのに、この湖に流れ込む川はない。
だから、降水量によって、湖の大きさが伸びたり縮んだり・・・( ´艸`)
手を浸けておけないほど冷たい透き通った水
涼やかな風が湖面を渡り、さざ波を作る
青空から降って来る陽光は、
さざ波と戯れ、
水際の落ち葉と戯れ、
キラキラ笑う
水面の楽しそうな光景を
白樺は、小枝を揺すりながら見おろす
樹木に絡んだ蔓植物(多分ヤマブドウ)の色付きを眺めながら、
西ノ湖をあとに、千手が浜へとGO!
たった200mなら、寄り道しないわけにはいかないわ♪
見つけました!
小さな石の祠に鎮座する、小さな小さな山の神様
なかなかのイケメン神様でしたよ~
空洞になった樹、裂けて折れ曲がった樹、
それでもなお、生きる!!
失った枝の部分に、異なる種を宿らせ
養子縁組の幼木をおんぶして育てる樹
自然の尊厳さに、ただただ畏敬の念
秋の森に咲く花はほとんどなく、
野菊(シロヨメナ)だけが、置き去りにされたように残り咲き
夏を誇った草花の名残を語る綿毛たち
ざわわ、ざわわ、梢を渡る風の声が聞こえる♪
ざわわ、ざわわ、湖水を渡る風の声が聞こえる♪
中禅寺湖の最西端、千手が浜に到着
真ん中に鎮座するは、この湖を作った生みの親、男体山
中禅寺湖は、2万年前の男体山噴火による堰止湖
湖上を渡る風強く、海のように白くうねる波
中禅寺湖の別名は、さちのうみ(幸の湖)
バス停近くのモミジの紅葉は、この日見た中で1番の色だった!!
時間を忘れ、のんびり散策していた
発車間際のバスに飛び乗った
ああ、間に合った!!
いざ、小田代が原に、LET'S GO!
次回につづく