秋の花、シモバシラが咲いています。
真っ白の花が、茎に沿って行儀よく整列
長い蕊も、花の中から立ち上がって行儀よく整列
この様子に、冬の庭で地面から行儀よく立ち上がった霜柱の光景を連想し、
花の名の由来は、そこにあると長年信じて疑わなかったしば~じゅ
(コラッ、毎年同じことを書いているぞ!!)
コテージのシモバシラは、この(↑)自宅の株を親にして、
挿し木で殖やしました。(今回は自宅庭撮影です)
秋に真っ白い花を咲かせるシモバシラは、
冬にもう一度、白い花も咲かせます
全く異なる形の花なのですが・・・・
花というより華、「冬の華」といった方がふさわしいかしら?
これが、冬のシモバシラに咲いた花(華)
如何です シモバシラの冬の華♪
寒い冬の季節、
地上部は枯れても地中では生きている根が水分を吸い上げ、
吸い上げられた水分は凍りながら、
立ち枯れしたシモバシラの茎を縦に裂いて噴き出し、
空中に作った霜柱
これが本当の名前の由来です
日光では12月、キ~ンと氷点下まで冷えこんだ早朝に見ることができる
シモバシラの冬の華なのです。
初めて氷点下になる日の地中の水分量や温度など
良い条件が重なると、とても立派な冬の華を見ることができます。
初冬に2,3回だけ見ることができる現象です。
回数が重なると、茎の裂け目はドンドン広がるので、
水を吸い上げる毛細管現象が弱まってしまうのです。
アップした画像は、2013年12月13日撮影です。
(2014年も2015年も、しょぼかった・・・・)
枯れて茶色になった茎の中から、水分が噴き出して
絹糸のように滑らかな霜柱が出来上がっている様子です。
今年は、立派は立派な冬の華を見ることができるかしら?
毎年、初冬の楽しみです。
シモバシラの花は、片側にしか咲かないのですよ。
みんな同じ方向を向いて、行儀よく並んでいるの。
何列縦隊かというと、・・・・・
どの花を見ても、みんな4列縦並び!
(今年の新しい気づきなのだ)
蕾の縦列の方が、はっきり4列だと判ります
4列縦隊を背後から見ちゃった!
本当にみんな品行方正で、お行儀がいい
真っ白い花だと思っていたけれど、
ズームして見ると、しべはほんのり薄紫色♪
雌しべ1本、雄しべ4本。
雄しべの方が、長く突き出て目立ちます。
対生の2枚の葉っぱのつけ根から、空に向かって立ち上がる花穂
花穂(総状花序)も、行儀よく2列に整列です( ´艸`)
・・・※・・・
数年前に山の中で、テンニンソウ(天人草)を初めて見た時、
黄花のシモバシラなのかと思いました。
それほど、雰囲気がよく似た花なのです。
シソ科同士で、背丈も似かよっているし、
咲く時期も9月から10月と同じ時期だから、仕方なかったかしら?
自宅で、シモバシラを撮っているときに、
崖下に、テンニンソウが咲いているのに気付きました。
昨年までは、ここにはなかったはず・・・・
木の実を狙って、ヒヨドリ夫婦がよくやって来る箇所なので、
ヒヨちゃんの贈りものなのかも
それとも、天人草というくらいだから、
天から舞い降りてきた?( ´艸`)
近づける場所ではないので、望遠レンズを使っての撮影です。
パソコンに取り込み、拡大してじっくり見ると、
似ていると感じたはずが、全くの別物だと判り、苦笑いです (;^_^A
似ていたのは、やっぱり雰囲気だけ?( ´艸`)
似ているとしたら、それは花穂で咲くこと、葉の形と対生の付き方、
雌しべも雄しべも長く、花の外に突き出ていること・・・それくらいかな?
クリーム色の花の付き方はボトルブラシのように、ぐるりと一周。
茎の先端に花をつけるのも、シモバシラとは違う!
シモバシラとは大きく違って、面白いと思ったのは、蕾の現れ方♪
左下(↑)の未開花の花穂に注目
花穂の先端がこんな風になっているんです。
この1枚1枚の苞の中に、蕾が隠れているんです
蕾が現れるたびに、薄緑の苞は落ち、花穂はそのたび長くなるのです。
テンニンソウも、庭の仲間に加えたいな
テンニンソウにも、シモバシラ同様、冬の華を見ることができるそうです。