アンジェラのトンネルアーチの下で、アストランティア・マヨールが、

あまり日の当たらぬ小暗い場所を仄かに明るくしています。

あたかも夜空にちりばめられた星のように・・・・・・

 

 

 

バラの開花に先駆けて、5月の終わりの頃から咲き出し、

今なお蕾を上げている花期の長い植物です。

寒冷な気候を好む植物なので、コテージガーデンの環境にピッタリ!!

私が大好きな花の一つです。

 

 

この花の花言葉は、「星に願いを」

アストランティアの名前もギリシア語で星を意味するasterから来ています。

 

 

 

ねっ、星が瞬いているように見えるでしょう♫

 

 

先端が緑色に染まった白い花びらの中にピンクのしべが・・・・・・・

お~っと、これは正しくありません。

 

セリ科の植物ですから、1つの花のようにみえるのは集合花。

つまり、小さな花の集まりなんです。

花弁のように見えるのは、総苞と呼ばれるものです。

1,2,3,4・・・・・・ざっと数えてみたら、約50個の花が集まってドームのような形に。

 

 

 

 

 

 

この花の変化の様子を追ってみましょうか。

 

 

 

ライムグリーンの小さな塊(下)が、苞葉を広げながらだんだん大きく(上)。

 

 

 

総苞の中にたくさんの花の蕾が見えてきました。ライムグリーンの蕾です。(下)

総苞も蕾も、色は次第に白味を帯びて。(上)

 

 

 

 

蕾の中に赤紫の筋のようなものが見えてきました。

           拡大すると、・・・・

 

赤紫の筋の他に、白いループが5つ見えますが、

これは何?

 

 

 

 

花の中から、赤紫のしべの頭のようなものが見えてきましたよ。

雌しべかな?  それとも雄しべかな?  

形は、雄しべの先ののような気もするけれど・・・・・。

 

 

 

 

開花状態になったのでしょうか?

 虫がしきりに集まってきます。美味しい蜜なのかな?

でも、

どれが花びら?どれが雌しべで、それが雄しべ?

なんだかちっとも判りません。

赤紫の頭のしべは、それぞれの花から1本みたいに見える・・・・

ということはこれが雌しべなの?

ループのような白いものが花びらでしょうか?

 

 

 

 

 

しべの数が減り、色も全体的に少し褪せてきました。

真ん中に緑色が見えるものがありますよ。

 

 

 

 

 

赤紫のしべが無くなりました。あれ、ループも消えた・・・???

花びらが5枚ずつ残っている!

ループが開いて花びらの形になったのかな?

 

 

さらに拡大してみると・・・・

 

 

白いしべの名残がある花と、しべが残っていない花があるね。

 

あれれっ????   変だぞ~?

拡大して気づいたわ!!

花の下が緑の袋状になっているものとなっていないものがあるねっ!

この違いは何?

 

 

 

 

茶色に枯れた花びらもあり、全体的にお疲れ様の色合いです。

この後、種子を太らせていくのでしょうね。

 

あっ、でもね、アストランティアの発芽率はおそろしく低いそうですよ。

 

 

 

 

 

ということで、花の変化の様子を追いました。

ここで、記事を終える予定だったのです。

でもね、なんだかとっても不消化・・・・

???だらけです

 

 

1つの花の大きさがどれほどだと思います?

 

 

こんな大きさなの。0.5mmのシャープペンシルの先の太さの何倍?

老眼の目には詳細が見えず、画像で拡大したら、

花の変化の様子が解ったビックリマーク

ここまでわかっただけでも大したもんだ!!

 

と、思うことにしようとしたのだけど・・・・・・・やっぱり、すっきりしないよね。

 

 

 

ええい!  やっちゃえ~~!!

解体珍書、やっちゃえ~~!!  なのだビックリマーク

 

 

 

・・・※・・・※・・・※・・・※・・・

 

 

 

さあさ、皆さんお立会い~

久しぶりだよ、解体珍書!!

長いことやらなかったぜ。

もうやらないのかと思っていたのじゃないのかい?

そうはいかねぇ、!

はあい、みなさんお立会いだよ~!

 

 

本日取り出しましたのは、その名もあすとらんちあ

 

 

 

流れ星のように空から降って来たっ!

ほら、見なねぇ、きらきら輝く様は、星のようじゃあござんせんか。

なになに、そこのお美しいお姐さん、「あら、私のほうが輝いているわっ」てか。

姐さんねえさん、もっと美しくなりますようにって、謙虚によぉ

星に願いをかけるのもおつなもんだぜ!!

はい、あすとらんちあの花言葉は「星に願いを」だよ~~。

 

 

さあて、前置き長くなっちまった。

なにせ、久しぶりだからよっ、張り切り過ぎだっつうの。

 

 

まずは、この花を一つ一つに分けてみましょうかい。

 

 

ああ、やっぱしなっ。鼻の下の長い奴・・・・・じゃあなかった。

花の下に袋があんのと、ないのとさぁ・・・・半々くらいだぜ。

 

♪お袋さんよ、おふくろさん、   

花を見つめりゃ 花にある 

花のいのちは短いが、     

花の心の潔さ~~~♫     

 

いよ~っ、美声だね~、渋いね~、森進一だぜぇ!

 

おっとっとっと、あぶねぇあぶねぇ

そうだよ、花だよ、あすとらんちあだっ

あすとらんちあの袋だったぜ

 

 

 

いいかい、いいかい、この小ささだっ!

こいつにグサッとメス入れて、解体しないことには始まらねぇ!

なっ、そうだろ。なんせ、解体珍書だい!

だけどよ、花切らずに指切っちまいそうだぜ・・・・・

 

 

切りやすそうなお袋さんから滅多切りだい!

お袋、許せっ!!  頼むから恨まないでくれよ!

 

と、その前に、切る前の横顔と真顔、とくとご覧あれ。

 

ふんふん、赤紫の頭が付いたしべが3本

そいから、頭なしの短いしべが2本?・・・

花びらと萼も見えるでござる。

 

 

 

正面から見ると・・・・頭つきしべ3本・・・・どうやらこれが雄しべだな

頭無しの奴は、V字に開いた雌しべってことかい?

花弁は5枚。おしべと雄しべの間に縮こまっているみたいだぜ・・・

 

さあってと、解体だっ!

 

 

お袋さんの腹の中がわかったぜ!

こりゃ、雌しべから繋がった脂肪・・・・おっと、子房だ!

やがて、腹ぼてさんさ。この中で受粉した種が膨らむんだぜ。

 

それからよ、ループの正体分かったぜっ・・・・・雄しべの一部の花糸だぁ、

こいつが外に、ぴょんぴょこ飛び出して赤紫のを持ち上げてたんだなっ!

 

 

 

次は、袋ナシ・・・・・ってぇことは、オヤジかぁ?  ∵ゞ(≧ε≦o)ぶ!

やったるで!!

 

 

ループは雄しべだと分かったでおじゃるが・・・・

ありゃりゃ、こいつにめしべはないみたいだぜ

おっ、やっぱりオヤジかぁ?  雄花ちゅうことかい?

 

              

解体しても、めしべも子房もないっ!

 

あすとらんちあっちゃ、雌雄異花なのかい?

しば~じゅさん、散々ググっていたんだぜ!なのにちっともヒットしねぇ!

これって、新発見かいな?!

 

 

花びら5枚と雄しべを5本全部外すと、ほれご覧の通り。

お袋さんにはめしべが残り、オヤジさんにはしべの痕も残らねぇ。

お袋さんの2本に分かれた雌しべの先の片方は折れちゃったけどな。

 

因みによ、外した花びらとおしべは下の通りだい!

 

雄しべが5本、葉びら5枚わかるかね?

 

 

だけど、ここで一つ疑問が残ったぜ。

キュウリもカボチャも雌雄異花の植物だ。

雄花には雄しべがあってめしべはない。

雌花には雌しべがあって雄しべがない。

 

あすとらんちあの雌花にゃ、おしべとめしべがある!?

ありゃっ、違うな!雌花じゃないぞ!! 両性花だっ!

あすとらんちあの集合花は、雄花と両性花で成り立っているということだよな・・・

ふ~む・・・・・・

セリ科の植物で調べたら、謎が解けるんだろか?

 

もう、いいや。オイラはここまで、ハイお終い。

あとは、しば~じゅさんに任せるぜ。

 

 

 

 

 

 

 

・・・赤薔薇・・・赤薔薇・・・  M&M Gardenさんへ  ・・・赤薔薇・・・赤薔薇・・・

 

 

この記事は、前記事のニゲラと一緒に記事にするつもりで画像をアップロードしていました。

ところが、途中で帰宅時刻が迫り、最後まで書くことが出来なくなり、アストランティアの部分を削除しました。Garden訪問の記事は次回にします。遅くなってごめんなさいね。