うわぁっ
  出たぞ~、モンスター  


ぼさぼさの鋭いまつ毛の中から、あなたをぼんやり見降ろす虚ろな目玉 






鬼太郎の目玉おやじとは、ちとばかり様子が異なる一つ目小僧

ハロウィーンが近いからねぇ、モンスターやら悪霊やら・・・・・巷にわんさか現れたかな?





 さて、そろそろこの目玉の正体を明かしましょうか!

 目玉は一つだけじゃないですよ! ごろごろごろんと、どっさりこ!

 グラスの中から、ぎょろぎょろ、ぎょろりん、ぎょろりんこ!





うふふ~、 正体は、植物! キク科ヤマボクチ属、アザミの種類です。





その名は、オヤマボクチ(雄山火口)  この名前の由来は、

昔、茸毛(葉の裏に生える繊維)が火起こし時の火口(ほくち)として使われたことにあるそうです。

根っこは、ヤマゴボウと呼ばれる山菜で、漬物として食べられ、

また、火口になる
茸毛は、蕎麦を打つ時のつなぎとして、今も使う地方があるそうです。

昔から、山里の生活必需品というわけですね。





ここ日光も山里ですから・・・・・、

ちょっと山に入れば今の季節、どこにでも見られる植物のはず・・・・

でも、しば~じゅはあまり見かけていない。

だってね、山に入りたくないから・・・・・・ほら、アレ○○に出逢いたくないからね。









これ、実は、・・・・・・

裏見の滝にまつりんごさんを案内した時、ちょっと失敬して連れてきちゃったの。

ホントは、ちょいヤバ・・・・だって、ここは○立公園だから・・・・・

根っこごと持ってきたわけじゃないしぃ、と開き直っていますです。







目玉の部分が伸び出したよ!!







トゲトゲの萼(総苞片)から伸び出てきたのは花ですが、

たくさんの筒状の花が集まって、1つの花(頭状花序)に見えますね。

濃い紫の部分がとても目立つけど、これなんだと思う? ここが花(筒状花)かな?







いえいえ、違います。この濃い紫の部分はおしべなの。

花は、おしべのつけ根の明るい紫の部分です。

濃い紫のおしべの先の白い粉が花粉

花粉の中から薄紫の管のようなものが伸びているのが分かりますか?

これがめしべです。(※画像右上)

ここまでの見分けが出来たしば~じゅは、ちょっと感動!



①                    ②                   ③                

  



だってね、  ① おしべの先にまず、花粉が出て来るでしょう。         
② その花粉を掻き分けるようにめしべが伸びる。
      ③ これで完全に自家受粉が出来たということになる!    

凄いな~! 自然の仕組みって、賢いなぁ!!  植物に頭脳があるとしか思えない!!!






ご用済みになった花粉が落ちて、めしべだけがモップのように残った~!!

これで子孫(種)出来るよね・・・・・・と思ったの。





とんでもなかったね! もっともっと大きな感動が、この後に待っていた~♪

自然って、やっぱり凄い!!

この花には子孫は出来きないってことが、ある動画をみて分かったわ!

それから、おしべの中からめしべが伸びたと思ったのに、逆なんだそうですよ。

おしべが縮むように引っ込むので花粉とめしべが押し出されるように見えているらしい。

受粉の仕組みもね、他の花の花粉でないと・・・・・・それを助けるのは、・・・・・・



続きに興味のある方は、こちらを見てください。

5分ほどの動画ですが、感動しますよ。 NHK「巧みな受粉 アザミの秘密」




    ノアザミやヤマアザミより、  
ずっとずっと大きい花です。 







 この画像は、1つ上の画像から圧縮率を変えて切り取ったもの 

さらに圧縮率を変えて、花の中心部を切り取ると、 







花粉の粒や、一つ一つの筒状花の蕾も判別できる

ピントがきちんと合ってないから、ボケているけれど・・・・・、でも、もしかしたら 


ピントさえ合えば、このカメラ、デジイチでも水滴が取れるかな




※  ※  ※





ということで、さっそくやってみました!! ドキドキ、わくわく~




   グラスに挿した            
ユーパトリウム・チョコラータ    



上は、トリミングなしの画像です。 

霧吹きで水滴を作り、雫にピントを合わせました。(のつもり・・・・)

さて、この画像から、圧縮率を変えて、切り取っていきますよ!




  どうだ?  おっ、写っているよ~♪ やった~!!



若干、ピントがずれたみたいだけど、まあまあかな。 


  
   

   もっとクリアに捉えられたら良かったのだけどなぁ~





ピントが合っていたのは、こちらの小さな雫の方でした。 







もう少しカメラに慣れたら、少しマシなものが撮れるようになるでしょう。

     乞うご期待!