夏を通して、30℃以上の真夏日になる日は、

片手で間に合うか間に合わないかというしば~じゅ地方です。

コテージガーデン観測史上、最高気温は32.5℃。 まだ2回しかありません。

毎年、耐え難く暑いと思う日でも、28~29℃止まりなんですよ。

それが一昨日は、31.5℃まで上がりました。





                                      ブラッシング・ノックアウト



昨日は一転して、21℃♪  過ごしやすい1日でしたが、激しい雨が降ったり止んだり・・・・・

今日はこの後も、台風の影響や被害が気になりますね。

みなさんの地方で、大きな被害に遭われないことを切に願います。



*  *  *




「ノラ」と書くと、ちょっと優雅な雰囲気が漂うかしら?

イプセン作・戯曲「人形の家」のヒロイン、ノラを連想したりして・・・

では、「のら」ではどうかな? のらりくらりの怠け者を想うでしょうか?

では、「野良」ではいかが? 野良犬、野良猫、野良仕事・・・・・・屋外の野性的なイメージでしょうか?

今日は、この野良のおはなし    野良人参のおはなしです♪






        これは、7月2日の記事でアップした      

ブラックレースフラワーの画像です。      



うちのブラックレースフラワーは、こんな色になりません。ベージュ色です。

こんな色になってくれたらいいのに・・・・・・・・。



そんなコメントをいただいて、


うちには、2種類のブラックレースフラワーがありますよ。

ベージュ色になるのは、
ノラニンジン・ブラックレースフラワーではないですか。



と、返信コメントしたしば~じゅ。

そして、うちのブラックレースフラワー2種類の経過報告をお約束していました。




*  *  *




2種類のブラックレースフラワーとは、

園芸店で、ブラックレースフラワー(ノラニンジン)と、タグがあるものを買ってきたもの

それから、ブロ友さんから、「ブラックレースフラワーですよ。」と、ポット苗で3ついただいたもの



園芸店で買ったポットは、売れ残り、最後の1ポットでかなり大きく(高さ約40cm)なっていました。

根鉢で窮屈になったのか、表面から5cmほど直径4cm位の黒い人参が盛り上がっていました。

5月中旬に連れかえったばかりのポット苗の様子は記録写真がないのですが、

すぐに地植えして、楽しみに待っていると、ひょろひょろと高さは70cmほどになり、

間もなく蕾らしきがあがってきました♪



やがて蕾は色づいて・・・・・・、

なんだかしょぼいベージュ色・・・   ・
(6/27撮影)   



           葉は上から下まで 

  

              ニゲラの葉を幅広にしたようなこんな形        
(日照りで葉焼けしています)     
 





  それに比べて、ブロ友さんから頂いた苗は、がっちり育ち、高さは1m超え

    がっしりとした蕾も上がりました。






園芸店で求めたノラニンジンのベージュ色の花を撮影した日(6/27)に

一緒に撮影したブロ友さんの苗の蕾が、下の3枚です。





 集合花のズームアップ

葉の形 







同じ日に撮影した

ノラニンジン・ブラックレースフラワー ブロ友さんのブラックレースフラワー

比べてみると、別種にしか見えませんよね。

全く別のものだと思ったしば~じゅでした。



ところが・・・・・・



いろいろ調べてみると、ブラックレースフラワーには、ホワイトレースフラワーのように何種類もない!
                                          ※このことは後で書きます。

どうやら、1種類らしいのです。 つまり、

ブラックナイトとも呼ばれるノラニンジンの一種」 のみ



[ノラニンジン」の名は野良人参(wild carot)のこと、つまり、野生化した人参のことです。

食用に栽培される人参の花と同じように、白い花を咲かせます。

野良人参も食用可能のようですが、根の色はオレンジ色にはならず、白くてやや細いのですって。



ブラックレースフラワー(ブラックナイト)は、この白い花が咲く野良人参から、

黒っぽい花(実際には赤紫色)を咲かせた物だけを選び出し、

観賞用としたもので、黒い根を食用にすることはできないそうです

         http://happamisaki.jp-o.net/flower/h/blacklaceflower.htm


こちらHPの花や葉の画像を見て、ブロ友さんから頂いたブラックレースフラワー

ノラニンジン・ブラックレースフラワーであることが分かりました。




*  *  *





園芸店から連れてきたブラックレースフラワーは、長い間ポットのままでいたためか、

葉は本来の形にならず、蕾も増えず、十分に成長しないまま、

その後の長雨で立ち枯れしてしまいました。

ブロ友さんのブラックレースフラワーは、小さいうちに庭に定植したため大きく育ち(約1.8m)

次々に花を咲かせています。


花の様子を記録撮影しましたので、見てくださいね。



*  *  *





  7月6日  花序の小花が外側から開花を始めた








  7月7日  開花が進む

  

   裏側から見た様子

花全体(同形複合花序)が傘の形になっている。 






  7月12日  前日の暑さで、たくさんの花の開花が一気に進んだ。

            花の色が多種にわたり、濃いものから薄いものまでいろいろ。







7/7に撮影した花は終わり、果実が出来始めている。              



これを裏側から見ると、

傘上に開いていたものが、上に丸まり始めた。

子供の頃によくやった傘のきのこ状態。







  7月15日  さらに咲き進む 赤紫、ベージュ、ピンク系など・・・・白花発見!!  


ほらっ!   


これが純粋なノラニンジンなんだろうね。  



多分、1つのポットに数粒の種が蒔かれていて、

そのうちの一粒が先祖返りした種だったのだろう・・・

      






こんなに色々な色がミックスされている♫ どれもブラックレースフラワー!

   



でも、どの花を見ても形は同じ 小花には5枚の花びら♪





一番色が濃い花




中くらいの花色




白 い 花







  7月15日撮影



現在180~200cmほどの高さです。台風でダメージを受けないといいのですが・・・・

果実を結び始めた花が多くなりました。採種しようと思います。

(秋蒔き1年草or2年草 発芽気温16~18℃ 耐寒性耐暑性あり)





*   *   *





さて、最後に前述のホワイトレースフラワーには、数種類があるという話に戻ります。





まず1つは、フラワーショップで切り花としてよく見かけるホワイトレースフラワー

                                          
  (画像がありません)


    ノラニンジンの白い花にも似ていますが、よく見ると集合花が、ノラニンジンより疎かな?

    和名は、ドクゼリモドキといい、セリ科ドクゼリモドキ属                       

    英名は、 Faise Bishop's Weed  学名は、Ammi majus                 

    ドクゼリモドキでは、商品名として売れる名前ではないため、ホワイトレースが

    日本国内での一般名になったようです     








2つ目がオルレア・ホワイトレース 


    ブロ友さんの庭でもたくさん見かけるようになりました。

    しば~じゅガーデンから出て行った種が、さらに広がっているようで嬉しく思います。


  
6月のコテージガーデン  バラの空間をオルレアが繋ぐ    



    和名は、オルレアもしくはオルラヤで流通 セリ科オルレア属 

    英名は、
White lace flower  学名は、 Orlaya grandiflora               








    ノラニンジンより花びらが大きく、1つの小花の5枚の花びらのうち1枚だけが特に大きい。 

    しかも、深い切れ込みが入った様子はウサギの耳のようで目立ちます。

    グー チョキ パー の  にも見える形が微笑ましい♪

    オルレアの花の形の面白さを記事にしたことがありました。 
                                ⇒ 
ドラえもんに負けちゃうよ~

 






3つ目は、今回取り上げたノラニンジンや人参の白い花

     (※はっきりホワイトレースフラワーと呼ばれているわけではありませんが、
       レースに因んだ英名を持ちます)




     




    和名は、ヨーロッパ原産で日本に帰化しすっかり野生化した様子から野良人参

    英名は、Queen Anne's lace   学名は、Daucus carota

    英名の 
クイーンアンズレース Queen Anne's lace  アン女王のレース の意

    18世紀イギリス女王の名に因みますが、その由来は、此方をご覧ください。

                 
http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_wild_carrot.html







          レースフラワーの名を持つものは、他にもブルーやピンクがあり、

              これもまセリ科でありながら、属が異なるとか・・・・・

                 植物の世界って、本当に奥が深いですね。